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「お風呂をいやがる」について【子育てエッセイ】「幼い子のくらしとこころ」考察編Part.8

前回は「おばあちゃん子」について、書いていきましたが
今回は「お風呂をいやがる」について書いていこうと思います。
前回と同じように、心理カウンセラー内田良子先生著
「幼い子のくらしとこころQ&A」について書かれている子育て相談と
内田先生の解答について私の感想と考察を交えて書いていきます。

ですが、今回は子どもの恐怖の記憶について、少し検証してみました。
最後の「私の考察」も読んでいただけると幸いです。

参考にする内田先生の本に関する詳細はこちら↓

Q→著者内田先生に対する質問
A→内田先生の解答

という形式をとり、重要なポイントを押さえて、内容を抜粋して書いていこうと思います。
前回の記事はこちら↓


「お風呂をいやがる」について

Qー1歳8ヶ月の娘が2か月前からお風呂を嫌がり、困っているという、Tさんの質問

Tさんには3歳と1歳8ヶ月の2人のおこさんがいて
1歳8か月の娘さんが2か月前から、お風呂をいやがるようになったそう。
以前は嫌がらず、お正月にTさんがいないとき
実家に預けてから嫌がるようになった感じがー

いつも夕食後にいれるものの、食後、お風呂の準備をすると、怒り出し
新しいおもちゃを出したり、入浴剤で色を変えてみたりして工夫しても
入りたがらず。

今は三日おきくらいに、「やめてーっ」と泣き叫ぶ娘を無理やり入れている
とのこと。
にげてしまうので、お風呂にカギをかけ、お風呂場にしかいられないようにほかの部屋の電気はすべて消して入っている💦とのこと。
髪を洗う時が一番嫌がるそう💦

Aー大人にはわからない怖い体験をしているのかも

「お風呂に入るのを嫌がる」「水をこわがる」といった悩みが多くなるのは子どもが1歳半をすぎるころ。
その他にもいろいろなものをいやがったり、こわがったりします。

例えば
・水洗トイレの水が排水溝に吸い込まれていくのをこわがる子
・テレビで人の顔がクローズアップされ、目や口だけが画面に映し出されたのを見て、ひどくこわがる子
など。

子どもの発達について育児書には
「恐れ・20ヶ月の子どもは水をこわがり、お風呂に入るのをいやがることがあります。大きな犬や吠えている犬も怖がります。雷の音や光を怖がるのもこの時期です。しかし、子どもを落ち着かせ安心させてあげると、怖がらなくなります」
とかかれています。

多くのお母さんの必要は、子どもの成長発達の道すじを情報としてしることはもちろんですが、目の前で起きている混乱した事態をどう収拾したらよいか?
ということでしょう。

アカで死ぬことはない

Tさんのお子さんの場合少しこじれていて、2か月前から始まった事態が進行していて、怒り出すとはよほど嫌なのでしょう。
お風呂は毎日入るのが習慣化している日本。

Tさんは3日に1回の入浴と大幅譲歩していますが、入れ方がかなり強引。
この子にとっては入浴は楽しみでもなくでもなく、きれいになって気持ちのいい習慣でもなく、鬼のようになったお母さんやお父さんが与える
恐怖の報酬💦

ちょっと落ち着いて、「アカで死ぬことはない。」といわれているように、
お風呂にはいらないとどんな不都合が生じるか?
考え直してみるといいでしょう。

幼い子どもは新陳代謝が激しいから、肌は清潔に保つようにしたい。
その通りかもしれません。
でも、清潔に保つには、お風呂に入るのだけが方法だけではありません。

暖かくした蒸しタオルで体をきれいにふくこと、おむつをかえるとき、おしっこやうんちで汚れたお尻をきれいに洗って、清潔さを保つことなど。
夏なら、子ども用のビニールプールにあさく、水を張り水遊びに形を変えてしまってもいいでしょう。

髪の毛を洗うのを嫌がる時期は、自分の意志に反して不安定な姿勢にされ
バランスをくずされたり、水やシャンプーが顔にかかるのが、たまらなく不快なのです。

こわさや不快感に敏感

子どもはお風呂を怖がっているのです。
自分であるけるようになった子どもは、赤ちゃんの時のように、体ごとあずけ、安全と安心を大人にゆだねるということをしなくなります。

自分で歩き、自分の身体でバランスをとり、自分の五官を頼って、安全であるか?危ないか?を幼いながらも自分で判断しながら生活をしはじめています。

無力な分だけ、こわさや不快感には人1倍敏感になり、用心深くなります。

いつもより風呂の温度が熱かった、いつもより湯船の水が深かった、
湯の中でツルリと足が滑っておぼれそうになった・・・。
そのほかいろいろ、大人の察知できない怖い体験をしている可能性があるのです。

Tさんのお子さんにとって、お風呂場は危険と恐怖に満ちた場所になってしまったのです。
そのうえ、「こわいからいや!」
と泣いて訴えても、危険から守ってくれた、保護者が訴えを無視するのですから、恐怖と不安は倍加します。

お子さんを安心させてあげてください。
強制的にお風呂に入れさせるのはひと休み。

お部屋に電気をつけ、明るく安全にしといてお母さん、お父さんがお風呂に入り、髪を洗うのを、お洋服を着たままいつでものぞきにいけるようにしてあげましょう。

よほどこじれて恐怖感をもった子どもでも、
2~3ヶ月もすれば、印象も薄れ自分からお風呂場に入ってくるようになるでしょう。
あせりと強制は禁物。大切なのは恐怖感を取り除き、安心させてあげることです。

私の考察

我が子の場合

私は小学校に入る前は顔に水がかかるのが恐怖だったので
我が子をお風呂に入れるときどうするか?
色々調べました。
その結果、頭を洗う時に水をかけるときは柔らかいタオルを当てさせ
なるべく顔に水がかからないように、静かに頭におふろの湯をかけました。

また、夏になったら、ビニールプールに水をため、2階の狭いテラスで
水遊びをさせ、時折、頭や顔に水を少しかけてみたりしました。
そのせいか、お風呂をいやがる!
ということはありませんでした。

ただ、我が子の場合、こじらせた!と言えば、
実は「砂利道の恐怖💦」
です!

上の息子は歩き始めたのが、生後11か月で
1歳半を過ぎたある日、家族でドライブして
とある古いお寺を訪れました。

お寺の参道を意気揚々と歩く息子!
お寺の近くに来たら、林があって、歩いていた道のアスファルトが
急にまだらの模様になり
私も
「ちょっと気持ち悪いな!」
と思いました!

息子を見たら、ぎょっとした顔をして、いかにも驚いている様子💦
そして、そのアスファルトに足を乗せることを嫌がり
結局、抱っこしてその参道を進んで、お寺へー

その体験以降、神社やお寺の砂利だけでなく、マンションの入り口にある
コンクリートにはめ込まれた石の模様などもこわがり
足を乗せようとせず、2歳になったら、いっそう怖がるようになり
「大丈夫だよ!」
砂利道に立たせると、ひどく嫌がり、泣き出す始末!

私たちには理解できなかったのですが、砂利道を歩くときは
その都度、抱っこしていました。

ある日、とある公園内の砂利道
歩きたくない息子を抱きかかえていると
私達の前を、息子よりも小さい男の子と女の子が手をつないで
楽しそうに歩いていて

「なんで?」
と思いました。

ところが、2歳児になり3歳の誕生日が過ぎたころに幼稚園に入りー
その後は特に幼稚園から
「砂利道を嫌がる!」
という報告はなく、いつの間にか怖がらなくなり、歩けるようになりました。

「砂利道を嫌がる」という記事は以前にも書かせていただきましたが
実際に嫌がったまだら模様のアスファルトの道はこちら↓

まだら模様のアスファルト

私が記憶していたより、お寺のもっと手前にありました。
さらに進んで行くと、砂利道がー↓

砂利道

そしてまた、さらに進むと、コンクリートに石を埋めたような模様の道に
なりました↓

石を埋め込んだような道

石を埋め込んだような道は息子が歩くのを嫌がった
マンションの敷地内の道路に似ていました。

息子はまだら模様の道だけでなく、その先の道にも恐怖を感じていたのですね!?
その後、似たような道を歩くことを嫌がるようになり
幼い子どもの恐怖の記憶はなかなか根深いものなのですね💦

私の経験にのっとった考察

1歳半をすぎるころの子どもは、自分で歩き始めていて
あらゆることを自分の身体で行い、大人の手助けを必要とする0歳児から
自立した人間と成長していくのだな!

と思いました。

その際に自分の身は自分で守らなければならない!
ということを覚えていくため、恐怖の感覚が芽生えていくのかな?
私の弟も赤ちゃんのころは掃除機の音を聞くと泣き出し
本当にこの時期の子どもは敏感なのだと
思いました!

1歳半くらいの子どもが敏感なのはむしろ、成長している証!
そのような幼いデリケートな子どもの心に寄り添っていける
大人でありたい!

と思いました❣

(【子育てエッセイ】「幼い子のくらしとこころ」考察編Part.9に続く)
※参考文献「幼い子のくらしとこころQ&A」内田良子著(ジャパンマシニスト)

今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
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