第3章 ダイアローグ これまで本書のタイトルを構成する「ラジオ」と「くるま」についてそれぞれ書いてきました。「ラジオ」と「くるま」が揃えば、今回の取り組みは始められるかと言えば、もう一つ大事な要素があることに気づきました。それは「ダイアローグ」。 ここ数年、医療・保健・福祉の分野以外でも「ダイアローグ」という言葉が聞かれるようになりました。一種のブームになっているような気もしますが、私が精神看護の雑誌の特集で初めて知った時、驚きや目新しさではなく、自分自身の支援に言葉
第2章 くるま 「生きづらさの声でつむぐラジオとくるま」、前回は「ラジオ」について書きましたが、今回は「くるま」について。私の地元では電車、バスといった公共交通機関の利用の便が悪く、多くの人が車を使います。1家に1台ではなく、1人1台という状況であり、多くの人にとって、18歳になれば自動車教習所に行くのが当然のことのように受け止められています。私も免許を取得後に、車を購入し、これまでも乗ってきました。では、車に愛着があるのか?といえば、愛着はありません。なぜなら、車は好きだ
第1章 ラジオ 「生きづらさの声でつむぐラジオとくるま」、本書に付けたタイトル。なぜ、このようなタイトルを付けたのか?なぜ?と問われると、答えることが難しい。でも、私の取り組みを表すものとしては、このタイトルでなければダメなように感じます。このタイトルを構成する言葉である、「ラジオ」と「くるま」について、まずは書いていきたいと思います。 「ラジオ」との関わりは、中学生の頃に地元FⅯをよく聞いていました。でも、それも長い期間ではなく、私にとっての「ラジオ」は、家が農家でサ
はじめに 「こんにちは。はじめまして。芦沢茂喜です。どうぞ、こちらに。おかけになり、荷物は台の上などに置いて頂いて大丈夫です。準備ができたところで教えてください。・・・・・・大丈夫でしょうか?はい。では、改めまして、今日はお越し頂き、ありがとうございます。メールでやり取りもさせて頂きましたが、この取り組みは「つむぎ」といいます。皆さんの声をつむいでいきたい。そんな想いを込めて、名づけました。これから話を進めていくにあたり、今日のこの時間、皆さんをどのようにお呼びしたら良いで