初めての手術!
2023年8月に人生初めての手術を受けました。
何年か前に、大腸内視鏡でポリープが見つかり、それが初期の大腸癌だったことで、毎年内視鏡を受けることにしました。
発見された初期の大腸癌は、全て切除することが出来まして、いかに定期的な検査が大事であるかを思い知りました。
その後、小さなポリープが見つかったりしたことはありましたが、特に大きな問題はありませんでした。
しかし、2023年の大腸内視鏡を受けた際に、虫垂につながる部分にふくらみがあって気になる!となりました。
虫垂は、内視鏡が入っていけない小さな細い腸のため、
CTをやりましたが、よく分からない、、、
そして、MRI、エコーと検査が続きました。
外科医のからの説明は、
「う~ん、腫瘍があるのが分かるのですが、それが良性のものか、悪性のものか、こればかりは切ってみないと分からない!」
というものでした。
「先生、少し状況を見て、それから手術ということでもいいですか?」(かなりビビッている)
「そうしますか・・・」
そして2か月後のMRI
「う~ん、大きくなっているわけでは無いですが、どうでしょうね・・・」
(先生は切りたがっている・・・)
「これが、破裂したりするとややこしいんです・・・」
(こ、怖がらせている・・・)
「私、前に腫瘍が破裂した方の手術に立ち会ったんですけど、抗がん剤を熱して、お腹の中に入れて、処置するんですよ!」
(お~こわ!!そのハナシやばくない!?)
なんか爆弾を抱えているような気分になりまして、スッキリした方が良いと判断して、手術をお願いしました。
手術は「腹腔鏡手術」と言って、臍を少し切り、その他2カ所くらい切って器具を入れて行う手術で、開腹手術と比較すると術後のダメージも少なく、短期間の入院で手術出来るものでした。
私の場合は、4日間の入院で2日目に手術というものでした。
過去に何度か入院したことがあり、大部屋は同部屋の方の「咳」「くしゃみ」「いびき」「生活音」などが非常に気になって、とてもゆっくり寝ていられなかった経験があって、個室を選択しました。また、娘がその病院で看護師をしていることもあって、負担はわずかなものとなって助かりました。
手術当日、私の担当の病棟の看護師が登場しました。メチャクチャ元気で、背が高く、中々美人!しかし、後ろにもう一人居ました。もう一人の彼女はとても小柄の女性でした。そうです、背の高い彼女は新人で、先輩にぴったり付いて研修中だったのです!
「へぇ~、頑張ってね!」くらいの気持ちだったのですが、いざ色々な処置が始まってみると「おい、おい、おい!」みたいに変化しました。
それは、手術前の点滴を刺す場面で決定的になりました。
彼女、なんだかいっぱい道具を持って登場しました。あらゆるポケットも、何が入っているのか?パンパンです。
点滴刺すだけで、こんなに道具がいるのかな?と思ったのですが、すぐに理由が分かりました。
彼女、血管を見つけるのが不得意のようで、その為の色々な道具が必要だったようです!
手をゴムで縛られ(おいおい、そんなにきつく縛るか!?というくらい)、
彼女は、緊張で表情がこわばり超てんぱっているのがリアルに分かりました!「行きます!」と言って刺したものの失敗!針をぐりぐりするもダメで、「場所変えます!」となり、そこもダメ、「手を変えます!」と左手に挑戦、これもダメ! 点滴の針は、結構太く痛みもかなりあります。
もう、勘弁して欲しいな!という私のココロの声が聞こえたかのように、彼女が言いました。「先輩、呼んで来ます!」心底ホッとしました!
流石先輩は、一発で決めてくれました!あ~良かった!
この段階で午前11時くらいだったと思います。手術時間が、前の手術がどのくらいになるか分からず確定出来ないと聞いていました。
しかし、全身麻酔の手術ということもあって、家族が院内で待機していなくてはなりません。当時はまだコロナ感染の影響で、家族が病室に入ることは出来ませんでした。
そんなわけで、女房は12時から院内の指定の場所で待っていたのですが、手術時間は決まらず、どんどん時間が過ぎていきます。
14時くらいに、背の高い元気な看護師さんに事情を話すと
「私が奥さんに状況を説明してきます!時間が決まったらまたお知らせしますんで、それまでゆっくり自由にしていてください!と伝えます!」
あれっ!中々気がきくじゃない!って思いました。
更に時間は経過し、16時を過ぎた頃手術をするドクターが病室に登場しました。
「すいません、大変お待たせしました!前の手術がようやく終わりましたので、間もなく手術室へご案内出来ると思います。」
「あのさ、色々事情があってのことは分かるけど、ウチの女房、12時からずっと院内で待っているんだよね!それに、こっちも午前中から点滴刺されてずっと待ってたわけだけど、もうちょっと段取りよく出来ないもんかね!」
ドクターは、ビックリした様子で
「本当に申し訳ありませんでした!」と謝罪していました。
その後、背の高い元気な看護師さんが
「笹川さん、手術室へご案内します!」
「どうやっていくの?」
「歩いて行きましょう!」
なんか手術室へ、元気な看護師さんと一緒に二人で歩いて向かうのも変な感じでした。
手術室って、初めて入りましたが、手術台がずらーといっぱい並んでいました。多分10台前後あったと思います。
その一番奥へ案内されました。
手術台に横になり、脱いだ靴は元気な看護師さんがビニール袋に入れて
「じゃあ、頑張ってくださいね!靴はお部屋に運んでおきます!」
とニコニコして去っていきました。
腹腔鏡手術なので、とても簡単なものかと
勝手に思っていたのですが、
大腸内視鏡などとは違い、体にメスを入れ、
そこに器具を入れるのは、それなりに大変でした。
なんといっても全身麻酔ですので、、
手術自体は、1時間30分くらいでした。
えっ、そんなに時間かかるの?
と思われたかも知れませんが、
いわゆる盲腸炎の手術では無く(盲腸炎は、
もっと早いと思う)
私の場合は、虫垂に出来た腫瘍を、上手く切除し
(盲腸も一緒に)検査に出すというのが、あったからです。
ある程度、大きく切除しなくてはならなかった
場合は、腹腔鏡手術では無理で、
開腹手術に切り替えもあり得るものでした。
なんとか、腹腔鏡手術で大丈夫だったそうです。
術後、割合直ぐにボンヤリ意識が戻ります。
この段階で、次から次へといろんな人が話しかけてきて参りました(ドクターとか、看護師とか、うちの奥さんとか)。
なんか、その時って アルコールで酔っている
ような感じで、なんか意識がハッキリせず、
早く目を閉じたい(寝させてよ~)みたいな感じなんです。
今回、全身麻酔で私が知らなかったことが
幾つかありました。
先ず、全身麻酔の場合、自呼吸が出来なくなるので、人工呼吸器が取り付けられます。
また、尿を排出するカテーテルなども取り付けられるのですが、
これは、麻酔で意識が無くなってから措置を
行ったようで、私は知りませんでした。
何故分かったかと言うと、術後の夜中にトイレに行ったのですが、あまりの激痛に排尿が出来なかったのです!
もしやと思って、看護師さんに聞いてみると
やはりそのカテーテルが原因でした!
これ、マジ痛いです!😭
この痛みは、通常の痛み止めでは効かないそうです!
夜勤の看護師さんに
「ねえ、痛くておしっこ出来ないんだけど、どうしたらいいかな?」
「もう1回、カテーテル入れますか?」
「じょ、冗談じゃ無い!」
あまり親身になってくれないのです!(涙)
また、切った箇所もずっと痛く、
看護師さんにお願いして、痛み止めを点滴から
ずっと入れてもらいました。
そんなこんなで、手術が終わった日の夜は、
痛みや 体温、血圧などしょっちゅう来るので
全然寝れませんでした。
4日目に退院する時には、尿道の痛みも随分無くなり(元通りでは無いが)
なんとか元の生活に戻れた時は、いかに健康というのが幸せなことか
としみじみ思いました。
私のカルテには、「気難しくて、神経質、クレーム多し」と書かれているかと思います!(笑)