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ふんわり、ほっこり


本屋さんの店頭で、これまたとてもかわいい装丁の本を見つけた。
東 直子さんの『フランネルの紐』。



”フランネル”とは、柔らかく軽い毛織物のこと。略して”ネル”ともいう。
いくつかの小作品(物語)とともに一つ一つの物語に寄り添った短歌が詠まれている。
物語が先か、短歌が先か・・・


針と糸と布。その三つさえあればどんな夢もかなう。ずっと昔からそんな気がしていました。

『フランネルの紐』あとがき より


布の好きな人って、たくさんいるだろうな・・・



わたしも手芸の腕はちっともないくせに、布屋さんのお店のアプリをスマホに入れて、時々うっとり眺めたりしてしまう。(check & stripeとか)


何にも作れやしないけれど、見ているだけで楽しい。いろんな生地を眺めるのが・・・


同じ理由でスカーフとかハンカチとか。
そんなに必要もないし、身にまとうこともないくせに(←スカーフ)欲しくなって買ってしまう。


自分の中の好きなものは変わらなくて、この本の装画のようなほっこりしてかわいらしいものに手が伸びる。
装画は、牧野千穂さんのもの。
歳を重ねて髪型はショートだし、顔立ちもあっさりとした少年顔(たぶん)で、ふんわりとかわいいものが似合う年齢ではなくなっているのに・・・


秋が深まって、ふんわりほっこり、の季節になった。身に付けるものはさておき、温かい紅茶、コーヒー、チョコレート、ココア、ニット、毛布、栗(マロン)にサツマイモ、カボチャ、アップルパイ…
うっとり。
わたしの好きなものには秋と冬が似合う。


あの長~い夏の間、もうこの世に”寒い季節”なんて来ないんじゃないか、とさえ思ったりしたけれど、ちゃんと秋を味わえていてうれしい。




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