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ある日、出逢ったおばあちゃん

何ヶ月か前、よく行くお好み焼き屋さんに行った。
その日は、週末もあってお店は混んでいて入り口の所で座って待っていた。
ふと見ると杖をついたおばあちゃんと、息子さんらしき方が2人でお店にやって来た。
ドアを開けると2人ともありがとうとおっしゃっていた。
その後、私は食事を楽しくしていた。
トイレに行こうと移動すると、ちょうど先程のおばあちゃんがいらした。
表情からどうしようかなぁという雰囲気を少し感じた。
私はお手伝いしましょうかと声をかけた。
おばあちゃんは、そんな事トイレの介助なんて申し訳なくて悪いよーとおっしゃった。
でも、もし転んでしまったら危ないし、支えたりお手伝いするだけだから気にしないで下さいよ!と伝えた。
笑顔に少しなられ、了承して下さった。
その後息子さんが来られ、僕変わりますよと声をかけて下さったが、下の服などを下ろした状態だったので、もう終わりますから大丈夫ですよとお伝えした。
おばあちゃんは、お外でご飯食べる時ね、トイレになるべく行かなくていいように出来るだけ水分とらないようにしてるんよと話していた。
少し悲しくなった。
改めておばあちゃんの服装をみると、とっても素敵な服装で外食だからお洒落をしてこられたんだなぁと感じた。
でも、さっきのおばあちゃんのトイレに行かなくていいように水分なるべく取らないようにしてるって言葉を思うと、なんて表現したらいいか言葉に出来ないような悲しい気持ちになった。
便座に座る時に支えたり、服の上げ下ろしなどお手伝い出来て私はとても嬉しかった。
困ってるおばあちゃんの少しでもお役に立てた事が嬉しかった。
その後、おばあちゃんが言って下さった言葉は忘れないかもしれない。
あんたみたいな子がいてくれて良かったわぁ
ほんまにほんまにありがとう。よその人にこんな事してもらったん初めてや。
あんたみたいな子もおるんやなぁ
ここに食べに来て、あんたみたいな子に出逢えて良かったわぁと手を握ってくれた。
心があったかく、じーんとした。
息子さんにもお礼を言われ、本当にお断りしたけど飲み物を頂き、2人からほんとにありがとうと何度も何度も言われたけれど
その分、嬉しさの反面
世の中や社会は困ってる人がいても見ぬふりをするのかなぁ
手伝ったり、助けてあげないのかなぁ
そんな風に考えたら悲しくさみしく感じた。
少しの優しさ
少しのお手伝い
誰か困ってる人がいたら、声をかけたり、自然と手をかしたり、そんな風な世の中になればいいなと思う。
きっと私も、誰もが、してもらう時もあるし
もし、してもらったらとっても嬉しく、心があったかくなるだろうな、、、。
自分が誰かのほんの少しでも役にたてるって、とっても幸せな事だなと思う。
誰かに何かをしてあげられるという事は、とても幸せな事でもある。
たくさんあったかい人が増えて、みんながお互い支え合えるといいなと心から思います。
私は、子供も大人も年齢も性別も関係なく
思いやりと優しさが、人生で一番大切な事だと思っています。
例えば、その人やその人の家族、当事者じゃないと本当の想いや悲しみはわからない事ってたくさんあると思います。
でも少しでも誰かの気持ちに寄り添う。
わからなくても少しでもわかろうとする。
そんな優しさや思いやりであふれた世の中になるといいなぁ、、、。








#誰かの役に立てたこと


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