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「いちねんのうた・六月」Tokkoさん詩

Tokkoさんがオリジナルカレンダーのイラストに添えられた12の詩に、私が一年がかりで曲付けしていくコラボ、その第六作めです。

六月の詩は、雨を謳ったもの。

さらさら
とんとん
ぴしゃん
たたん
あめは
やさしいおとがする

Tokkoさんの六月のカレンダー詩より

雨の音はいろいろありますが、Tokkoさんは優しい音を選んで、この短い詩の中に凝縮しています。

Tokkoさんの詩には、これと似た響きの擬音語を使った雨の詩がもう一つあります。
わたしはとても雨がすき」という詩です。

私は昨年の秋ごろ、その詩に曲付けさせて頂きました。
その歌はこちらで紹介されています。

これは、Tokkoさんファミリー(ちびこちゃん・ぼうやくん・Tokkoさん)に歌って頂いて、私がミックスとマスタリングをしたものです。

この歌は、「ちとん」という言葉で始まりますが、私はその言葉が詩の世界観を最も象徴的に表しているように感じます。
他にも「ぱしゃん」「ささん」「ととん」という素敵な言葉が出てきます。
そしてどの言葉も、とてもやさしい響きがします。

六月の詩では、それらの言葉は違う言葉(さらさら・とんとん・ぴしゃん・たたん)に替えられていますが、やさしい響きは共通です。

加えて、二つの詩に共通するのは次の詩句です。

あめは やさしい おとがする

こうして見ますと、最初に挙げた六月の詩は、「わたしはとても雨がすき」で描いた思いを、より簡潔に表現しているような印象を受けます。

といっても、表現には大きな違いがあります。
「わたしはとても雨がすき」では、「わたし」と「雨」の関係をはっきり示していますが、六月の詩の方は「あめは やさしい おとがする」という言葉だけで、その関係性を仄めかす、つまり間接的に示しているという点で異なります。
その他に六月の詩を特徴付けるものを挙げるとすれば、4つ並べた擬音語のリズム的な要素を挙げたいと思います。
これは、詩を声に出して読む場合も言えることですが、特に歌にする場合に顕著に表れてくる音楽的な要素です。

しっとりとした情緒を感じさせる「わたしはとても雨がすき」に対して、六月の詩は、そのリズム感から、知らず知らず楽しい気持ちになってくる詩と思いました。

私の曲付けも、その方向でやっています。
ですので、「六月のうた」は楽しげな気分の曲になりました。

そして、楽しさを演出するアレンジとして、以前にも紹介したエルフたちの聖歌隊「Elvish Choir」に参加してもらいました。^^

Soundiron Elvish Choir

今回のメインは、「で・ぱっ・ちょ・うぇ」という謎の掛け声ですが、他にもクスクス笑いや、奇妙な声を入れてありますので、お楽しみいただけると思います。

さて、そろそろ私コーヒーが飲みたくなってきました。
なので、この辺で失礼します😁

動画
タイトル:いちねんのうた(六月)
詩・絵:Tokkoさん
音楽・動画:古い音楽帳(音楽帳工房)
歌:めろう(NEUTRINO)


【追記】

Elvish Choirには、ヘリウム・ガスを吸って出した声で録音したユニークなライブラリが入っています。

その録音風景が面白かったのでご紹介します。


またライブラリにあった「Elvish Presley」というネーミングの音源には笑ってしまいました。
もちろん、あのエルビス(Elvis Presley)ではありません。
エルフのプレスリーですから。^^


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