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こうしてわたしは腐女子になった

このnoteでも度々書いているが、私は腐女子(ふじょし)である。
腐女子とは、男性同士の恋愛、いわゆるBL(ボーイズラブ)を描いた漫画や小説を好む女性を指す言葉だ。

わたしがどのようにしてBLと出会ったか。今回はそれを書いてみようと思う。
割とよくある流れだと思う。故に、特別おもしろい点はない。

出会いは突然に、そして拒絶

話は小学生の頃に遡る。
わたしは少年マンガも少女マンガも読む、普通のマンガ好きな子どもだった。
わたしが小学生の頃というと、大体1990年代後半。
現在も連載が続く大人気マンガ、○ンピースが始まった頃である。
当然のようにわたしも読んでいた。
ちなみに空島あたりで挫折した。コミックスで言うと27、28巻くらいだ。どのキャラが好きかと聞かれれば主人公が最初に出会う仲間の剣士が好きだった気がする。

小学3年か4年くらいの頃、隣町にある大きめの本屋で事件は起きた。
コミックコーナーを1人でうろうろしていた時、○ンピースのキャラ数人が表紙の本が数冊平積みされているのを見つけた。
しかしそれはいつも読んでいるワ○ピースのコミックスよりもひとまわり大きいサイズで、絵柄も違う。
一目で続刊など更新ではないことは理解できた。

当時は今よりも本がビニールでパッキングされておらず、その本も立ち読みできる状態で置かれていた。
わたしは何の気なしに、ちょっとかわいめのタッチの絵だな、上手な絵だな、と思うくらいで、その本を手に取りぱらぱらとめくってみた。
するとワン○ースに登場する男性キャラ同士が何やら親密な雰囲気でいちゃいちゃしているのである。

「えっなにこれ」

わたしはびっくりして、すぐにその本を元の場所に戻した。
これが最初のBLとの出会いだった。
はじめは拒否反応を示していたのである。


そして受容へ

わたしには小さい頃から家族ぐるみで仲良くしていた幼なじみがいる。
歳がひとつしか変わらないということもあり、よくお互いの家にも遊びに行っていた。

その日もまた、いつものように幼なじみの家に遊びに行っていた。
幼なじみの部屋に入ると、なんといつぞや本屋で出会った“あの本”に似たワンピー○の本があった。
しかも何冊も。
そして幼なじみはその本を普通に読んでいる。
つられてわたしもその本のうちの一冊を手に取った。

「……あれ?」

なんと読めたのである。
初めて出会った時は反射的にページを閉じた“あの本”。
それをすんなり読めてしまったのである。
それからは早かった。幼なじみと一緒にその場にある本たちを、1冊読んでまた1冊と読みふけった。
“あの本”がアンソロジー(略してアンソロ)と呼ばれることは後に知ることとなる。

ちなみにその時読んだ本の内容はほぼ覚えていないが、サ○ジとクロ○ダイルのカップリングの話があったことだけは覚えている。
どちらが左でどちらが右かは忘れてしまったが、その組み合わせ自体が当時はよほど衝撃的だったのだろう。
「この人たち、本家で仲良いですか?なんなら絡みありますか?」というキャラクターをくっつけるのは腐女子にかかれば容易いことであるというのもまた、後に知ることになる。

あれから20年

こうしてわたしは腐女子の道を歩み始めることになる。
冒頭でも述べたように、おそらく腐女子同士で話せば「あるある〜」「わかる〜」程度のありふれた経緯だと思う。

「腐女子 きっかけ」などのキーワードでネット検索してみると、昨年行われたBL好き500人へのアンケート結果を見つけた。

こちらのアンケートを参考にすると、周囲の人に勧められてBLにハマるのは3割強で最も多い一方、小学生でBLにハマるのはやや早めだったようだ。
蛇足だが、ハマるきっかけになった作品に少年マンガが並ぶ中で異彩を放つ純情ロマンチカの力はすごいと思う。

幼なじみの部屋でアンソロを読みふけってから、およそ20年が経った。
「にじゅ、にじゅうねん!?」と流石に自分でも驚くが、今でもわたしはBL作品を日常的に読んでいる。
今はもっぱら商業BLを読むので、好きな作家さんの新刊をチェックし、それ以外にも気になる表紙や内容の作品があればどんどん買う。
熱烈にハマっているという熱量ではないが、同じものをこれだけ長期間好きでい続けるというのはなかなかすごいことだと自分のことながら思う。
ちなみにわたしが腐女子になるきっかけを作った幼なじみも現在進行形でBL好きである。これもすごい。

人の話も聞きたい!

自分の話をすると、人のエピソードにも興味が湧く。
よくよく考えてみると、腐女子の友人は何人かいるがBL好きになるまでの詳細な経緯はあまり知らない。
自分と同じく歴が長いので、昔聞いて忘れただけかもしれない。
唯一覚えているのは、わたしがBLに出会ったのと同じ頃、本屋でBL小説を偶然読んで「これだ!」と思って即買いした友人の話だ(サラブレッドすぎるだろとインパクトが強烈だった)。

そこで、腐女子になるきっかけを語っているnoteのリンクを、わたしが見つけた限りではあるが以下に貼らせてもらおうと思う。
たとえ出来事自体はありふれていたとしても、それを受けてのリアクションの違いなどは人によって異なることがわかり、やはり人が何かにハマるきっかけというのは面白く感じる。
もしこのnoteを読んで腐女子になるきっかけ語りがしたくなった人は、何らかの媒体で語ってそのURLを教えてほしい。
その際はぜひ読みに行きたいと思う。



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