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<活動レポート>待ちに待った収穫!社員家族みんなで参加できる「稲刈り体験デー」を開催しました(2020.09)

みなさまこんにちは。お米を主食に プロジェクト公式ノートです。今年も暑かった夏が終わり、収穫の季節がやってきました。土起こしから、田植えから、除草から・・・たくさんの作業を経て、楽しみに待っていた収穫シーズン。今年の収穫は、参画企業の社員と家族が参加できる稲刈り体験を実施!今回はその様子をお届けします。

(お米を主食に!プロジェクトの概要を知りたい方は、こちらをご覧ください)

自然に触れ、日本の文化や豊かさを感じる1日を。未来を担う子どもたちに。

本プロジェクトは「未来を担う子どもたちに、安心安全な食を提供し、日本文化を継承する」ことをビジョンの一つに掲げています。大量生産・大量消費時代の今、自分が口にするものがどのように作られているのか知らない人がほとんどでしょう。添加物大国である日本は食の安全性も低下しており、いつのまにか不健康なものを食べているということも少なくありません。

そこで、本プロジェクトでは生産する米の安全性に特にこだわり、減農薬・減肥料に努めています。また「日本の未来をつくるのは子どもたちだ」という考えの元、米作りに触れる機会をつくり、日本の文化伝統を感じてもらうことも重視しています。この「稲刈り体験デー」はそんな想いの元、始まりました。

2期目を迎えた本プロジェクトは、今年度は企業4社が参画してくださっており、稲刈り体験デーには参画企業の社員家族60名が参加しました!お子様は、幼児から小学生まで約20名が集まりました。

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(集合場所から田んぼまで徒歩で。景色の美しさに見惚れてしまいます)

稲刈り体験を実施したのは、無農薬・無施肥の自然栽培を行った田んぼで。

今年度は作付面積を拡大し、奈良市田原地区に本プロジェクトの田んぼが複数ありますが、稲刈り体験を実施するのは、無農薬・無施肥の自然栽培を行ったこちらの田んぼで。

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見てください、この美しい稲穂を。5月の田植えから、今年は長い梅雨や猛暑など厳しい気候条件だったにも関わらず、こんなにたくさんの実りが。「実るほど 頭を垂れる 稲穂かな」ということわざを思い出す風景でした。

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さぁ、長靴を履いて、帽子をかぶって、いざ稲刈りです!大人も子どもも、腰をかがめて、一生懸命刈っていきます。

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稲刈りをして驚いたのは、田んぼの中の生物の多さ。赤トンボ、バッタ、こおろぎ、蝶々、カエル・・・他にもたくさん。田んぼはこんなにも多様な生態系を守っていたのかと驚きました。もちろん害虫もいますが、農薬を撒いたとしたらこの自然生態系が一気に崩れるのだな・・と。人類と自然との共生を考えさせられます。

子どもたちは、いつのまにか稲刈りではなく虫取りに必死に(笑) そんな姿もとても自然で、日本のあるべき姿だと感じました。

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(誰かがつくった泥団子の作品が道端に。)

稲刈りの作業はとても大変ですが、60人でやるとあっという間に感じました。途中、腰が痛くなったり、泥にハマってこけたりする姿も・・・そんな風景から、機械のありがたさも同時に感じます。


お昼ご飯は、無農薬で作ったお米の炊き出し、地元野菜で作ったお漬物、豚汁。

作業に疲れた頃「お昼ができました〜!」の声が。メニューは、別の田んぼで収穫した新米(しかも無農薬!)、この奈良市田原地区で採れたお野菜の漬物、そして豚汁でした。

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都会で暮らしていると、新米というのはなかなか口にすることができません。農家さんが米を収穫した後、流通業者を通して、私たちの口に入るのは数ヶ月経ってからです。採れたてほやほやのお米を味わえる贅沢さ・・・みんな畦道に座って、子どもたちも美味しそうに食べていました。おかわりする人の多さたるや(笑)

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日本の原風景である、稲木干し。そして藁の再利用を。

さて、美味しいご飯をいただき、作業再開です。午後は収穫した稲を乾燥させるべく、稲木干しに。

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スペース上干し切れなかった稲は、コンバインで脱穀し、その後機械乾燥させます。今は作業効率をアップさせるため、機械乾燥させる農家さんがほとんどですが、天日干しした方がより美味しいという方も多いようです。食べ比べてみたいですね〜!

コンバインで脱穀する際に、藁の部分が裁断され出てきます。この藁を、稲刈りした田んぼに撒いていくのですが、なぜ撒くのかご存知でしょうか?

藁が堆肥となり、翌年のお米の養分になる、雨による土壌の侵食を防ぐ、雑草が生えるのを防ぐ、水分の蒸発を阻止し、地温を調節する、などいろんな効果があるんです。藁は他にも、わらじ・わらぐつ・かご・わら納豆・しめ縄など、いろんな活用方法があります。すべてを無駄にせず有効活用する米作りのプロセス・・・本当に美しいです。

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藁を運んで、撒いて・・・子どもたちも歌いながら楽しそうに参加していました。

最後に本プロジェクト代表の辻からご挨拶をさせていただき、約4時間の稲刈り体験は無事終了しました。

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いかがでしたか?本日は社員家族みなで行う稲刈り体験デーの様子をお届けしました。本プロジェクトは、複数の企業様に賛同いただき、今年度から作付面積を増やし、規模を拡大しました。お米の生産過程は、社員研修やチームビルディング、社員の家族を交えた稲作体験の機会として活用することも可能です。新しい社会的活動として興味のある企業様はお気軽にご連絡ください。

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(帰り道にて。ガードレールで天日干ししている様子が美しかったです)




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