ミモザの頃

雨続きの寒い毎日
みなさんいかがお過ごしですか

昨日の重たいつぶやきに優しいコメント
ありがとうございました
生きてます

今ふわふわの優しい黄色が
あちこちに溢れていて

そう
ミモザの季節

アカシアなのかミモザなのか
はたまたミモザアカシアなのか
同一品種なのか否かは
諸説あるし
種類もたくさんあるので
好きな名前で呼んだらいいと思う

ミモザという
優しくてやわらかな音の響きが好きだから
ミモザと呼ぼうか
それともアカシアという
強さと美しさを持った響きが好きだから
アカシアと呼ぼうか

小さな花がたくさん集まって
ポンポンのように丸くなるものや
見事な金色の房になるものもある
シルバーリーフで葉も美しく
スワッグやドライフラワーにしてもよく映える

ただドライは乾燥しきってしまうと
触れるだけでもぽろぽろと落ちやすいので
気をつけて

大きな庭があったら
植えたい木がたくさんある

でもね
根が張るものは迷う
大きな木になってそこに根付いてしまって
私がいなくなって木が大きくなったら
残されたみんなが困るでしょう？
困ったらきっと
木は切られてしまう

小さな頃に住んでいた古い家に
銀木犀の木があった
物心ついた時にはもう立派な木だったので
いつから植っているものか分からない

その家はもう他の人に売ってしまって
古い家は取り壊され新しい家が建っている

土地の形のせいか
設計のせいか
銀木犀があるところは駐車場と物置になった
銀木犀は切られることなく
今でもそこにいて
毎年秋が来ると良い香りを辺りに漂わせている

その家の主が
切らずに取っておいてくれたことが嬉しくて
届くことは無いけれど
ありがとうございますと思いながら
その道を歩く

花を見ると
香りを嗅ぐと
音を聴くと
鮮明に思い出す感覚の記憶

もう二度と名を呼ばれることは無くても
いつかどこかでそんな風に
ふと思い出してもらえたら
いいなと思う

落ちた花をトレイでドライにしてる
一日経つとこんなに小さく丸くなる
かわいい