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本気で会社辞めてみた。

これは私が実際に行った、5年間にも及ぶ転職活動のお話。

午前7時になるアラームを切って8時まで寝る
そんな毎日に嫌気がさしていた12月の後半。
2020年が終わろうとしているのに取り残されているような孤独感に苛まれ、
会社という檻の中から逃げ出せないような気がしている毎日を過ごし、
気が狂ってしまったようで自分が怖い 。

ーーーそういう時期は12月だけではなく、かなりの期間続いていました。
確実に1年半はそうだった。

入社5年

入社したのは今から丸5年前
大阪からあこがれの東京、、、と思いきや
なんと、私の職場はお隣 “埼玉“

割と大きめの会社だけど、大手企業にはなりきれていない
でも業界では大きい顔をしているそんな会社。

決め手は人事部の方々の雰囲気だったのを覚えている
今考えると人生の分岐点の決め方としては軽すぎた気もする。

そうやって深く考えずに決めたからその後5年間苦労することになったのだ。

まあとりあえず過去を蔑むのは辞めておこう。

苦しんできた社会人生活だけれど、いい思い出はたくさんあるし、
先輩方にはとてもお世話になった。
やめると決意した今、少し寂しくなっていることも事実だから。

やめるきっかけになったこと

今まで、毎日のように辞めたいと思って生きてきた。
なのに5年間辞めなかった。
そんな私が今回、突然やめることにしたきっかけは
割と些細なことだった。

以前から、うちの会社を辞めた人は幸せそうで
誰も後悔していない。と言うのが
やめるか悩んでいる同僚の間での鉄板トークだった。

今までは誰の話を聞いてもやめる決断に至らなかったのに、
私の直属の後輩だった子が、辞めてからとても幸せそうで、
“転職した後すごく楽しいです“と話をしていたと聞いた。

今までたくさん聞いてきた“辞めてよかったよ“という声が
一番リアルに聴こえた。

“ああ、辞めてもやっていけるんや。“

ほんなら私でも大丈夫かもしれん。

ただそれだけのことだった。
お金もそんなにないし、自信もそんなにないし、
勇気もそんなにないけど、行動力だけはあった私。

この話を聞いたちょうど2日後に上司に連絡をした。

“会社に行くのがしんどくなりました。“

そこから2ヶ月間、私は会社に行かず転職活動を始めるのでした。

5年間辞めなかったのはなんでだろう

こうやって書いてみて、なんで5年間悩んできたんだろうなと
振り返ってみると、こうだった。

転職先が見つからないから。
お金がなくて、引っ越しもできない。

ない、ない。自分で掴みに行こうとせずにないないと言っていた気がする。

そして、それを言い訳にして自分から行動を制限していたと思う。
さらには、会社というある種守ってもらっている檻の中から
出ていきたいと言いながら内心安心していたところもあったんだと思う。

じゃあ、なんで辞めたかったんだろう。

辞めたかった理由は大きく言ってしまうと

“会社への不満“ と “嫌なことから逃げたい“

というこのネガティブな2つの理由が最初だった。

なんでも屋さんのように、なんでもしていた。
けどそれはどこか“やらされている“という感覚のものが多かった。
7:30に会社に来て先輩が来る前に掃除やゴミ捨て。
仕事量は先輩を超え、とにかくやってみよう。という精神。
めっちゃありがたい環境ではあったと思うけど、
当時の私にはキャパオーバーだった。

こんな状況からいち早く逃げ出したい。
逃げ出して環境を変えたい!

と思いつつも、正直、環境を変えても多分また
同じことの繰り返しになるだろうとも思っていた。

このネガティブな転職理由が5年間、転職活動をし続ける原因だったと思う。

休職期間を挟んだことでの変化

そんな“逃げ出したい“思いから始まった、休職期間。
今までは仕事をしながら転職活動を進めていたから
全く余裕がなかったけど、今回は休職というお仕事をしない
期間を作れたことで自分としっかり向き合うことができた。

自分と向き合うことで変わったなと思ったのが
自分に素直になったこと。そして前向きになったこと。

今まで、歌うことが好きなんです。
なんて、下手くそだから言いたくなかったし、
作詞作曲をしてみたいとも思っていたけど
ボイトレの先生にすら言えなかった。

けど、今は、私は歌ってる時間が本当に好きだな。って思うし、
でも自分で歌詞を書いてみたいって思って、noteに記してみたり、
作曲のレッスンに行ってみたり、自分に素直になることで行動に移せている。

自分に素直に行動したからこそ、転職活動の方向も変えられた。
今までライターなんて自分にはできないだろうって思ってたし、
受からないだろうって避けてた。

でもやりたいって思って応募したら、運よくご縁があった。

転職の理由もネガティブなことから
ポジティブに先を見れていたと思う。

辞めて見て(休職してみて)の感想

うん。なんとかなってる。お金。

しかも、会社に行かなくていいという現状、、、最高。

というなんとも平凡な感想。
でもほんとになんとかなるもんなんだと思った。
今まで通り、すごく適当で、やりたくない!と思うこともたくさんあって
やりたくないことまで手をつけるのには時間がかかって。

それでもなんとかなってる。

この“なんとかなる“っていうのが今までは気づかなかったし
不安の塊で、足を踏み出せなかった。
これに気づけたのは大きかった。

今まで、会社の中に居場所がなかった。
ないと思っていた。

でも、外にも自分の居場所なんてないと思っていた。

それが間違いだったと思う。

居場所は自分で作るものであり、
自然とできるものでもあるのかもしれない。

会社を辞めたら、自分に時間ができて、
友達との時間や、学生時代の友達との繋がり、
フリーランスをやっている方との繋がりが作れたり、
新しい会社に拾ってもらったことで居場所ができたような気がした。

自分にとって大切なこと

今後は一度また転職して社会人になるのだけど
今度はもうすでに先を見て、フリーランスの道も考えながら働くつもり。

そして、やりたいと思っていることを全てやり潰して
本当にやりたいことをやっていきたい。

仕事を辞めてみて大切なことが見えてきた。

自分が楽しいと思って続けられることと
自分でここが自分の居場所だと思える場所があること

それが私にとって大切なことであり、
それがあってこそ、自分の力を存分に発揮するスタートが出来るんだと。

ネガティブな考え方をしていると一向にうまく行かなかったから。

これがわかったから、次に進んでも自分を見失わずに進んでいけると思う。

風の時代、
自分との対話を常にして
私らしく歩んでいくんだ。