見出し画像

はじめてのおつかい。

 

 昔、団地に住んでいた頃、同じ団地に住んでいた“たくちゃん”という当時からサッカーを習っていて、健康的な小麦色の肌が印象的な、お目はくりくりのモテる男子を絵に描いたような子が居たんです。
同じ団地に住んでいた女子たちはみんなたくちゃんのことが好きだったんですよ。
もちろん私もたくちゃん好きの中の一人で。。。

当時“結婚式ごっこ”が流行っていて、みんなたくちゃんの取り合い。
靴飛ばしみたいな遊びをしてたときにたくちゃんの靴が遠くに飛んで行って、“まきちゃん(←本名)取ってきて”と言われたので、“結婚してくれるならいいよ”と伝えると“結婚するから”とオッケーをもらいルンルンで靴を取りに行った私。

そんなたくちゃんと婚約をして数日がたったある日。母親に頼まれてキャベツを買いに近所のスーパーにはじめてのおつかいに行きました。当時の私からすると重たすぎるひと玉のキャベツを抱えてスーパーから家に帰っている途中、道路を挟んで反対方向の歩道を歩く先日婚約をしたたくちゃんとたくちゃん母、同じ団地のるかちゃんとるかちゃん母に遭遇しました。

“ひとりでおつかいなんて偉いねー”とたくちゃん母。
(当時の私はなんて返したか覚えていない。)
そのあとすぐにたくちゃんが道路挟んでも伝わるぐらいな声量で“あ、まきちゃん!俺、るかちゃんと結婚するからー”と私に伝えてくれました。

あの時言われた言葉の記憶は鮮明に覚えているのに、自分がどういう感情だったのか思い出せない。薄い記憶では“まきはゆうきくんと結婚するからいいよー”って返事した気がする。たくちゃんが好きだったのに。きっとまた靴飛ばしの時に靴を取りに行ってあげればたくちゃんは私と結婚してくれるだろうとか思ってたかな。w

当日、私が4歳とかそこそこの時の出来事。
30歳、独身、未婚の今。
私の非モテ人生は4歳の頃から既に始まってんだなって思うとこの先もおもいやられる。
非モテというより、男を見る目がない。
4歳の頃よりかは客観的に自分を見られる様になりました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?