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大雪

亡くなった母には夢があった。母はいわゆる優等生で勉強が好きで親に反抗したこともなかったらしい。夢はラジオ局のアナウンサーで、高校時代に放送部に所属して富山の方言を直したと話していた。ただ昔のことだから、親に進学を反対されて地元で銀行員になった。
そこで父と出会いわたしが生まれたわけだけど、きっと自分で望んだ人生ではなかったんだろうな、なんて思ったりする。

母は故郷の富山の話をよくしてくれた。立山から見た星の美しさ、雪の多い地域だから雪おろしや、かまくらの話し。東京は滅多に雪が降らないし大して積もることがないので、雪なのに中は暖かいなんて子供心に不思議なかまくらは憧れ。

自分が親になって、かまくらを息子達に作ったことがあったけれど、大して感動してくれなくてガッカリしたのを思い出す。

わたしは冷めていたので夢って全く持たずにおばさんになった。どうせいつか死ぬんだしって。
だけど今は違う。どうせ死ぬなら自分の生きたいように生きよう。

富山の大雪が心配で叔母や従姉妹に連絡を取ると、やはり未だかつてない大雪で至る所で除雪が追いつかないんだそう。

ただ従姉妹はポジティブ「営業車のプロボックスが昨日はエルグランド、今朝起きたらハイエースみたいになってた。昨晩頑張ってボンネット見えるまでにしといたのに今朝起きたら40センチ積もってた」
最後に「雪かきでビールがうまいわ!」だって。

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