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りばるの紀行 ~大英博物館マンガ展の思い出①~

旅行のきっかけとか

 
 私の父は、謎の人脈を持つマンガ本コレクター。
 どういうコレクターかというと、テレビ・美術館・出版社・学校とかに資料が貸し出せるレベルの。

 かの手塚大先生の3コマ肉筆カラーを額に入れて玄関に飾ってるような実家です。
 祖父のいとこがアシスタントだったのでそんな原画や原稿の切れ端もあれば、萩尾望都さんらの肉筆同人誌も保管してるし、アニメの美術監督をしていた親戚もいるのでセル画とかも少々。なので界隈の方が書庫を見学に来る、も時々。
 個人の趣味で蒐集したものなのでオールジャンルとは言えませんが、それにしても単なる個人蔵で留めるには勿体なさすぎる質&量かと。
 ちゃんと継ぎたいし、日本の文化の一端として活かせたらもっといいのに。
 そんな風にだんだん私も意識し始めた頃です。
 あの大英博物館で日本のマンガ展が開かれる、と知ったからには行くしかない!
 私の2019年の夏季休暇はロンドンで確定。

 その前の年にヲタ友と一緒にウィーンに行ってたのでその友達誘おうかなと思っていたんですが、前述の通り、家のこと考えたら弟を連れて行くのアリだなと。
 弟と旅行⁈とよく驚かれますが、はい、仲良いんです。(自慢)(私には弟が二人いますが、その時点で長男とはオーストラリアに、次男とは京都に行ったりしてます)
 そこまで海外に興味なさげな下の弟でしたが、やはりマンガ展なら見てみたいということで。お盆休みを活用して、趣味7:勉強3なかんじでロンドン行きは決定しました。

 8月にはロンドンだ!を楽しみに私は日々頑張って仕事をしていました。
 そんな旅行前の話ですが、とあるクイズ番組のネタの一つということで父が取材を受けることになり。父のコレクションの解説者として、昔から親交のある某マンガミュージアム館長さん(某古書店マンガでは解説も担当なさっている方です)も一緒に撮影することが決まり。
 私は友達との国内旅行とダブルブッキングしてしまい、残念ながら撮影の様子を見ることは出来ませんでした。(実家に撮影が入ったのはこれが三回目だったのに、私、毎回先約があって立ち会えない・・・)しかし、弟がその撮影の合間に、その館長さんがマンガ展にちょっと関わっているらしいと聞き及びます。

 後日マンガミュージアムのワークショップに参加した際「実は二人で8月に行ってくるんですよ」と報告。
 もはや私の記憶力がおぼろげですが、マンガの歴史のレクチャーやら展示作品の意見交換やらで現地に行ったりされたそうです。
「自分も会期中に行きたいけどね~。そうそう、近くにカートゥーンミュージアムもあるから行ってみるといいよ」とお声がけを頂きました。

 それからまた弟が新しい情報をキャッチします。「コミケカタログも置いてあるらしくて”わいの絵が大英博物館に展示してある”みたいなんがネットで話題になってるの見たんだよね」と。
 私の弟、その年のコミケに参加してるんです。
 つまり、行ったら弟の絵が大英博物館に展示されているのが見れる。二人して爆笑しましたよ。

 出発前からこんなネタもりだくさんだなんて、しょっちゅう旅行に行く私もそうそうありません。 
 出発前だけでそこそこの文字数になってしまった・・・ので続く。

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