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人それぞれ自分の「幸せ」を生きればいい

大手一部上場企業でうつ病の人が多い話を先週しましたが、
中途退職し
「自分がやりたい人生」を選んだ社員の方もいました。

その方は確か40代の男性だった気がします。
部長か課長か忘れてしまいましたが、
屋久島で喫茶店をやりたいと退職されたのです。

彼はたぶんとても人望があったのではないでしょうか?
送別会は、社内の大会議室のような部屋で行われ、
100名以上の方が参加されたと思います。
そこで、あいさつをされたのは、こんな内容でした。
「残りの人生を好きな自然の中で、
好きなコーヒーを入れてゆったり過ごしたい」

だから、退職したら喫茶店の学校に行かれると仰っていました。

そのころ、今のような田舎暮らしに憧れる人は数少なかったと思います。
なんで退職するんだ、もったいない。
どうやってそんな田舎で食っていくんだ、
などと陰口をたたく人もいました。

でも、彼を見て私はとても共感しました。
彼は、自分にとって最高の生き方を選んだのだろうなと。
お金はまあ、食べられる程度あればいい。
都会の車や高層ビル、アスファルトの中で
あくせく働いて高収入のエリートになるより、
自然の息吹の中に身を置いて、鳥の声で目を覚まし、
時折来る一日数人の客に熱いコーヒーを淹れ、
残りの時間は読書をしながら過ごす。
そんな人生を送ることが最も幸せなのでしょう。

あれから数十年、今、自分にとって
何が大事なのかを考えそれを選択する若い人が増えています。
人それぞれ自分の「幸せ」を生きればいい。
そんな時代が始まっています。

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