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関東美修会 華の章

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Non Stop Action 長編小説! イケメンヤクザ「関東美修会」シリーズの第1弾!
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関東美修会 ~Les Enfant Terrible~ 華の章 第3章 ~若葉マークの初心者「ヤクザ」達・中~



「虎峰組ね。そりゃ、オーサワさんも言うわ
「ウマい汁が吸える」って」
そんな流暢すぎる独り言を、きちんと日本語で思える中国人は、少ない。

その数少ない中国人の一人。
いや、多分だが、中国人、なのだろう。
それが、チョウとかいう、その男の不思議な所だ。

わざわざ、俺が出てくる必要があるのだろうか?
アジア人が、同じアジアの国に潜むのは、そうそう難しい事じゃない。
しかし、だからこそ、言葉の壁

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関東美修会 ~Les Enfant Terrible~ 華の章 序章

東京、新宿。
かつて化け物どもが徘徊するとされていた時間、午前2時。
眠らない街が、終わらない享楽に溺れ、
誰もがその瞬間を、後の日々の慰みとする街、時間。

月も風も無い、澄みやかな夜空の下、
「彼」は確かにそこに居た。
闇から生まれ落ちたかの様に、忽然と。
しかし、始めからその場に居た様でもあった。

薄汚れた黒いニット帽に、長くなった漆黒の髪。
整然とした軍服の様なジャケット。
鍛え上げられ

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関東美修会 華の章 コーヒーブレイクVol.2

「壁」を越えると、早くなるもんですねww
ここの所、毎晩、続きをアップしているRhythmでございます!

「骨組み」として、まずは細かい描写を含まないダイジェスト版を作り、
その後、本チャンの執筆に入るスタイルの僕ですが、
この所、頭の中の各キャラクターが「はよせい!」と大暴れしているのでw
若干、巻き気味で進行しております!

ブレイクVol.1の頃よりも、様々なキャラが入り交じり、
複雑化す

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関東美修会 ~Les Enfant Terrible~ 華の章 第3章 ~若葉マークの初心者「ヤクザ」達・前~(仮)

「しっかし、ホンっト信長くんと来たら、組長らしくもないw」
なかなか慣れないもんだよね?と海堂は笑う。

ま、そんな自分はこれまたらしくない若頭補佐ってポジションだけども。
自分の発言にも穏やかに笑うだけの信長を尻目に、
海堂はPCのモードを切り替える。
これは明らかに「黒」の分野だな、レメゲトンだね。

瞬く間にモニターに映し出されたのは
「ターミナル」の様な数列が、幾何学的な配列で表された

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関東美修会 ~Les Enfant Terrible~ 華の章 目次



こちらはRhythm作「関東美修会 ~Les Enfant Terrible~」シリーズの
第一弾!「華の章」の目次でございます!

このシリーズは漫画化の為の原作として企画しました。
作画等、担当したい!といった酔狂な方がいらっしゃいましたら、
お気軽に作者、Rhythmまでご連絡ください!

華の章の作品に対するコメント、アドバイス、応援、ご要望等
ございましたら、お気軽にこの目次Note

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関東美修会 ~Les Enfant Terrible~ 華の章 第2章 ~桃園と呼ぶにはあまりにも壮絶な・後~(仮)

離れた位置に居る信長にも、緊迫した謙信の「気」は感じ取る事が出来た。
いや、謙信の発していた「気」は、極寒の地にこそふさわしい、
「外気からの疎外感」にあふれたものだったから。

「実に、実に美しい」
それは信長自身が、今までに数限りなく見て来た甘美で美しい光景よりも、
孤高で気高い、完璧なる「調和」だった。

しかし、だからこそ、謙信のしようとしていた「行為」
そのものに信長は、深い憎悪と哀れみ

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関東美修会 ~Les Enfant Terrible~ 華の章 第2章 ~桃園と呼ぶにはあまりにも壮絶な・中~(仮)

数日後の事。

この季節、この時間、そしてこの場所。
人里離れた山奥、早朝、午前5時。

信長は知っていた、そしてまた、自らをこの地に呼び寄せた。
「この朝日は格別だよ、「美」には決して間違いは無い」
以前にも増して、斜面から顔をのぞかせた朝日は、
対面する信長の顔を優しく照らす。

信長のその言葉には確かに間違いは無い。
だが、その場に立つ彼の姿には、常識的な思考を持つ者なら、
激しく「間違って

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関東美修会 ~Les Enfant Terrible~ 華の章 第2章 ~桃園と呼ぶにはあまりにも壮絶な・前~(仮)

あえて具体的な地名を出す事は避けたい。
何故なら、この地には「王」が存在する。
公然の秘密として。

元々は、戦後の日本の一般庶民に、
安価で、耐久力のある家庭用電化製品を広めた事で
その財の一端を成した人物がいた。
その人物は、一大ブランドとなった自社をグループ化し、
自身の故郷に大きな邸宅を造った。

ここまでなら、苦労人の一大出世物語として、
昭和の太閤記と称された事であっただろう。
もちろ

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関東美修会 華の章 コーヒーブレイクVol.1

思いの他、美修会、華の章の続き、難航してます。

「書けない」んじゃないんだよね、
「削れない」が正解ですwww

現在、登場しているキャラは4人。

序章に登場してくれた「漆黒の男」
第1章より登場している「美剣 信長」くん
同じく「乾 謙信」さん、そして名前だけ登場の「海堂 尊」さん。

※有料上限、10,000円の美修会設定資料には、彼らだけでなく、
これから登場するメンバー全ての詳細データ

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関東美修会 ~Les Enfant Terrible~ 華の章 第一章 ~いろはにほへと~

「あれ程、言っておいたはずだぞ?」 謙信は誰の目にも、そのいら立ちを隠せない様子だった。

天井から吊り下がった古びた整流ファンが、カラカラと異音を立てる。
音は同じかも知れないが、それがイオンでない事実にいら立つかの様に。

もう都心にも少なくなりつつある、色あせた内装の「喫茶店」
それでもWifiが入っているから、かろうじて海堂には言い訳は立つだろう。
第一、この男が抜け出す時は、それこそ人の

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関東美修会 ~Les Enfant Terrible~ 華の章 コーヒーブレイクVol.3



いやあ、マジで難産でしたw
ようやく華の章、執筆再開しました!

僕のnoteのメインコンテンツとして考えていた「関東美修会」
実は、美修会の発表の場を求めて、僕は「ここ」にたどり着いたんです。

僕の頭の中の、信長や謙信、幻舟が「早く出せ!」と言う間にも
ノトスタ部だったり、親父だったり、Rhythmだったりw
無論、恋愛論もまだまだ続けるつもりですww

でも、あくまでメインは美修会。

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