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蛇口からビックリマンチョコ


眼鏡って偉大だよね、という話をした日の短歌です。

今日、生まれて初めてビックリマンチョコを食べました。
好きなの選んでいいよと言われたので、1番自分に近いものを指差しました。複数の内から選ぶときは、自分に近いものを選ぶと決めているからです。ビリリと包装を破る。中にカードが入っていることだけは風の噂で知っていたから、どんなカードが出てくるのか想像して少しワクワクしました。

中から出てきたのは、これでした。

不眠悪夢鬼

最近寝つきが悪いのを見事に言い当てられたようで嫌な気持ちになりました。
しかし、「さいあくだ」と嘆く私の声は思ったより最悪そうではなかったのです。
その理由は分かっています。おみくじでも占いでも何でも、嫌な結果が出るとドキドキする性だから。

思い通りの結果になるより、想像していた通りの反応をされるより、思いもしないような、拍子抜けするような、笑っちゃうような結果や反応の方が、ドキドキするし、ワクワクする。

そうした結果は、"台風の目"になることが多いためです。良いことが起こる前兆とも言い切れないし、坂道の始まりとも言い切れないけど、何か衝撃を起こすきっかけになってくれることが多い気がします。

一見マイナスとも思える言葉が、行動が、現象が、うねりを生み出すきっかけになる。それが好きなんです。

そうか、そのために私は吐露したいのかもしれません。
ポジティブからうねりを生み出してもつまらん。
予想できてしまうから。

ネガティブからうねりが生まれるから、面白い。
ネガティブから笑いが起きるから、面白い。
ネガティブから元気が出るから、面白い。
それが私が思う逆転なのかもしれない、と思いました。

今週の質問 :今まで誰にも言ったことない、ぶっちゃけエピソードってある?


唯一の同期である、ダーハマ。
ダーハマさん・ダイアリー。

入社から2年間、彼女に多大なジェラシーを抱いてきました。

朴訥とした話し方、みずうみのような雰囲気、淡々と良い企画を出す、偏りを否定しないコピー力、やると決めたらやり切るディレクション力、そして愛され力。

(あくまで私から見た印象です)

コンペを勝ち取ったと聞いたら、もちろん嬉しかった。でも、同じくらい悔しかった。
上司が、彼女のコピーを褒めているのを聞くと顔が引き攣った。
彼女が1人オフィスに残って夜分遅くまで仕事をしていたと他の社員から聞いて、私だって家でもっと遅くまで仕事をしていたと反論したくなった。

彼女が、彼女自身をどう評価しているかはわかりませんが、その愛らしい不器用さが、時にとてつもない器用にも見えて、地団駄を踏みたくなりました。

そうして今、私たちは3年目を迎えました。
この会社に入って2年と2ヶ月が経とうとしています。

正直、3年目くらいには、ジェラシーも解消されるだろうと思っていました。

しかし、そうはならなかったのです。
例えば先日、彼女が担当した案件がBtoB広告賞を受賞しました。嬉しかったですが、やはり悔しかったのが正直なところ。
そのクリエイティブの良さも、彼女の努力も、誰かに言ってやれるくらい分かっているからこそ、悔しかったんです。

でも、それでも、ジェラシーを感じなくならなくてよかったと思うんです。だって彼女は唯一の同期だから。

そう思えたから、思い切って今日この話を書きました。以上です。

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