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#32 いつまでも呪いに縛られたくない

抑うつの原因になった上司、というか元上司とエンカウントしてしまった。

以前の部署から、現部署に電話がかかってきた。「システムがおかしいから確認してほしい」とのこと。電話をかけてきたのはこの記事の方。(このことがあってからもいろいろ気遣っていただき、普通に話せている)「対応します」と言って一度電話を切り、システムの異常を修正した。
システムが直ったことを折り返して伝えなきゃ、と受話器を手に取る。だけど、前の部署に少しでも関わるのは怖い。どうしよう、どうしようと思いながらも、仕事だと気合いを入れて電話をかけた。
…前振りがあったからお気づきかもしれないが、電話に出たのはあの上司だった。(いやな予想とは当たるものだ)
あ、やばい。と思いつつ「つばきです。先ほど○○さんにお電話いただいた件で…」と話を進めると「あ、もうそれわかってますんで」とピシャリと返された。ああ、そうだ。こんな感じだった。こうやって話を聞いてもらえず、話を続けることもできない空気を全面に出す人だった。そこでブワッと感情が高まってしまった。「すみませんでした」と言って電話を切る。
あー、やばい。体がスッと冷えていく感覚。手の震え、涙も出そう、呼吸も乱れる。どうにもならないと思ってハンカチだけ手に取ってトイレに駆け込んだ。5分くらい個室に閉じこもって呼吸を整える。
最近は気分のアップダウンもなく、仕事もちゃんとできていたから、もう大丈夫だと思っていた。だけど直接的な出来事でこんなに心乱されるんだなあ。なんて思う。トラウマというかフラッシュバックって根深い。


まあ、そんなことがあったのですが。今は余裕を取り戻している。(前だったら家に帰っても引きずって号泣していたんだろうな)
今の私は、わからないことをわからないと素直に言えて、それにしっかり答えてくれる環境がある。期待の若手だと褒めてくれて、適切な負荷の仕事を与えてくれて、健全な自信もついた。元気かどうかいつも心配してくれる、親のような人の存在もある。

だからもう一方的な悪意に必要以上に心を乱されたりしないし、「できない人間だ」という呪いに縛られたくない。

今日のことは忘れて、また明日から楽しく生きていこう。


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