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一人暮らしに向けて

妻との日曜日、セカンドストリートで不用品を売り、カインズホームで新生活に必要なものを買いそろえた。その間に、カフェに行ったり、カワヅザクラを見に散歩したりした。
新生活を始めようとするカップルのように映るだろうが、私たちはこれから離婚するのである。

妻は新生活の準備をすごいスピードで進めている。
物件は決まり、身の回り品の整理を進め、私も引っ越しの準備に加わっていた。この調子だと、引っ越しの運搬も手伝うことになってしまいそうだ。

カフェにいる時に不動産の管理会社から妻に電話がかかってきた。部屋を借りるために審査があるようで、いろいろと説明している。
これから離婚すること、連帯保証人は元旦那にしていること、届はこれから出すこと、親にはまだ伝えていないこと…
そんなことを電話で話している。

審査は通ったようだが、私の方へは管理会社からの連絡がなかった。承諾はしていたが、こんな簡単に連帯保証人にされて良いのだろうか。まあ、1年家賃を滞納されても払える金額ではあるのだが。

妻は完全に新しい生活のことを考えている。
もう立ち止まって考える時間はなさそうだ。

これでいいのだろうか。

2020年3月


*これは当時の日記を元にした、1年前の話である。日記のため、「妻」と表記している。離婚に至るまで、このnoteはつづく。


*このnoteの続き


*このnoteのはじまり


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