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航海日誌 1頁

僕の始めての船出から
もう20年と8ヶ月の月日が
記憶から思い出として
経とうとしています。

今進むこの大海原は、
とても心地良い波と
透き通る青い海の色
まるで夢物語でしょうか

幾多の嵐に見舞われ、
訪れる波は心と痛み
辛い別れも経験し
淡い恋心に心奪われた時も

訪れる季節は秋めいて
頬を伝う風は少し寒く
周りの木々達は色付き
僕の心を癒してくれる

夜空には月が輝いては
僕に何かを告げようと
ゆらゆらと月の光が降る
そんな今夜は眠れない

一度は沈んだこの船は
孤独と寂しさとの葛藤に
在りし日々の幻想から
再び浮かべてしまった

愚か者と揶揄されても
ならず者と叱咤されても
進み始めた船は風任せ
水の上では地は果てぬ

お久しぶりですね

まるで亡霊を見るようですよ。

恐ろしい海賊とて、
帰る場所を持ってます。

ここは、何処なんでしょう。
僕は、誰なんでしょう。

また、会いましょう。

僕はまた航海に出ます。
キャプテンろど。孤独の羅針盤

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