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◆気狂いピエロ

差し出された指先には、黄金色の輝きが放たれていて、大きな粒の光は眩く小さな粒の光はまるでソーダ水の泡がユラリユラリと空に登るように舞い上がる。
あなたの笑顔は片時も曇らずに僕へと視線を送り続けては、知らず知らずに僕は心の奥底から眠っていた感情さえ、意図も簡単に顔を出しては微笑みを返す僕が居た。
空を舞う人々の色の鮮やかさはまるで春の花びらの風との営みにも思うように、右や左と回っては登り・・・跳ねては踊る。僕はただそこに座っているだけの人形なのに、心は目の先の空に漂う。
張り巡らされた綱の糸は、あなたの生きる道標となるべき命を捧げ、己の両足と広げた両手に今と明日と過去に一歩一歩と時を刻みだす。叶うさ・・・きっと叶うさ。目を閉じらんとする僕は上空から見下ろす道の頂に立ち、きっとこれから始まる僕のストーリにきっと心弾ませる・・・大人へと大きく揺れる人の波に、繋ぐ手さえも生きる糧にしては、有るべき進むべき素敵なブランコ。きっと離す手の悲しさは思いの強さに比例して遠くへと飛べるさ、きっと・・・回ってもいいさ、跳ねてもいいさ、泣いてもいいさ、笑っても・・・受け止めてくれるその手が有る、その日まで。
星を彩るあなたの目には、悲しささえ覆い隠してしまいそうな、そんな影が見え隠れしては、気付けば僕の心を魅了する。投げる球には暖かさを乗せ、奏でる笛の音には癒しを溶かし、微笑む笑顔に希望を写す。

悲しみを隠すことが生きることですか
笑顔の下の涙さえも覆い隠す心は何処

あの日僕は確かに飛んだ、あなたの空

ピエロはピエロ
触れたその手・・・

伸びる影に心は居ない。

cya. 

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