◆夜鷹の星を見つめて
昔の記憶に思いを伏せ
少し肌寒いバルコニー
夜の帳を眺めている
生きることに失墜しながら
望むことに落胆してもなお
すべきことに支配される。
社会の中の悪しき流れに犯され
望む希望を悪しき未来に閉され
そっと己の目を閉し昇り上がる
喉で蠢く甲虫 俺は生きたい
足蹴に笑う空 俺は成りたい
何も求めぬ俺 そっと居たい
叶わぬ望み...
もう何もいらない...
もう何もない...
もう何も...
もう...
笑顔で居たいだけ
そんな話である。
俺は、ただ夜空を見つめる。
-----
宮沢賢治「夜鷹の星」を読んで
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?