「本当に可愛いい子供は悪い子供の中にいる。」坂口安吾 2024年7月20日
「私は放校されたり、落第したり、中学を卒業したのは二十の年であった。」そして「私は働くことにした。小学校の代用教員になったのである。」と第一段落がくくられる。
これは『風と光と二十の私と』で、坂口安吾が1947(S22)年の正月発行の『文芸』に発表したものである。その中の一文が「本当に可愛いい子供は悪い子供の中にいる。」である。
この文章は大変面白く、私が教員になるきっかけの一つにもなったとさえ言っても過言ではないが、実際は、私が教員になったのは、恩師の勧めで採用試験を受け