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【モンキ】おぼえ書き_123  双極性障害と生きていく その19

みなさんどうも。「モンキ」です。
私は前回の記事「双極性障害と生きていく その18」の最後に、今度は「頑張る」ということについて書くと宣言していたのですが、その話はまた次回に持ち越しとします。
というのも、ふーみんさんの記事「普通を広げる」を読んで自分なりに感じたことがあり、それを書きたいという思いが募ったからです。
みなさんもまずはその記事を読んでみてください。読みやすいので是非どうぞ。

というわけで今回は、「普通を広げるを読んで思ったこと」について書いていきます。

さて最初に、私は双極性障害という特性を持っており、簡単に言うと感情の起伏がはげしい特徴があります。
躁とうつとの振れ幅があまりに大きいので、明らかに人とは違うなという自覚があります。

周囲の人にとっては、なおさらそう思うでしょう。
ふさぎ込んでいる状態の時はどう言葉をかけていいものやら分からないし、かと思えばべらべらとしゃべりだすのですから、対応に苦労することでしょう。

近づかないようにしようと思う人がいるでしょう。
怒る人もいるでしょう。
哀れに思う人もいるかもしれません。

いずれにしても私は、「普通」に付き合うことが難しい人のなかに入っています。
そんな私を、そーなんだねーって受け止めてくれる人は少ないと思っています。
それが出来る人は、これまで直接的に間接的に、このような障害をもったマイノリティに触れてきた人だと思います。

私にとってリワークスクール カラフル・金沢は居場所の良いところでした。
なぜなら、私は双極性障害ですと言いえば、自分も同じだと言ってくれる人がいて、自然に(私にとっては)対応してもらえるからです。
体調が悪い時は、無理しないでいいよと言って一人にしておいてくれたり、それとも話を聞こうかと言ってくれたり。
調子の良い時は一緒に遊びに行こうと誘ってくれたり。
そして私もなるべくそういう対応や距離感をとるようにしています(出来ているか不安ではありますが)。

やはり、自分が同じ障害を持っているということは、相手を理解することができる一つの要因だと思います。
お互いキツイよねって分かり合えるのって楽です。
そして、今まで辛い思いをしてきているからこそ、みんな優しい。

でも思うのです。
やはりそれはリワークスクールの中で通じる話なんだって。
社会生活を送るためには、乗り越えなければならない壁があると感じています。

私の会社は理解のあるところでした。
特に上司は親身になってくれました。
どんなところが辛いと感じるのか、会社として対応できる面はあるのか、私と対話をしてくれました。
いくつかの点で仕事の内容を軽減し、働きやすい環境を作ってくれました。

それでもやはり、私とは違うという点がはっきりしました。
例えば調子が悪い時、上司はどこが悪いのか、原因は何なのかと聞いてきます。
どのように対処すればいいのか、具体的に知りたいと思っているからです。
ところが私にとっては、自分でも原因が分からないことが多いのです。
昨日までは調子が良かったのに、朝起きたら体が動かないなんてしょっちゅうです。
一つ一つ理由もないし、対処法があるなら教えてほしいくらいです。
そういうものなんです、としか言えません。

だから私は、同じことを繰り返し言います。
今のままで十分なことをしていただいています。調子が悪いのは会社に問題があるのではなく、私の性質からくるものです。
それでも心配して話をしていただけるだけでありがたいです。これからも話を聞いてくれる時間を作ってもらえると嬉しいです。
ありのままの私を、そういうものなのだと受けとめてほしい。

相手に対してかなりハードルの高いことを求めていると思います。
それでもこういうことを繰り返して積み重ねていくことが理解につながり、私を私のままで受け入れてもらえることになっていくと思っています。
私は、「普通」の人たちの前で、私の「普通」を知ってもらうことが必要だと感じています。

そのために私は、障害を持つ人たちの中でだけ生きていてはいけないのだと思います。
それではいつまでも私の「普通」は社会に伝わっていかない。
辛くて苦しいけれど、自分が社会に出て実際に働いて、こちらから直接的に動いて、身近なところから広げていかなければいけない。
そういった小さな取り組みがとても重要。
それをみんな一人ひとりが出来れば、いずれ「普通」の範囲は社会的に広がって、「普通」に対応してくれるようになると思います。

分かりやすく簡潔なふーみんさんの文章に対して、長々と分かりづらい文章を書いてしまいました(笑)。

これからも私は、私を「普通」に受け止めてもらえるように相手と話をしていきます。
その方が、私が生きやすいからです。
とても利己的な理由です。
だからこそ一生懸命やろうと思います。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
次回こそは、「頑張る」について書こうと思います。

現在の状態:かなりうつ状態が強い 仕事は繁忙期で辛い