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【春夏学期#6】部活は大学受験の敵なのか?

春から少しずつ部活を引退する人が増えてくる

 皆さんはどのような部活動をしておられるでしょうか?ゴールデンウィークくらいの時期になると部活引退する友達が増えてきますよね...僕の学校では,最初にバスケ部の人が引退して,夏に野球部が引退して,秋冬にサッカー部が引退するっていう感じでした.
 今現在部活動をしている人は,少なからず部活をしていない人に比べて,勉強時間が少ないことに焦りを感じているのではないでしょうか?かく言う私も高3の12月まで平日は毎日部活をしていたので,内心すんごい焦っていました.
 すっぱり高3の序盤で部活は引退して,受験勉強に集中すべきなのでしょうか?それとも最後まで部活はすべきなのでしょうか?僕の考えと僕がこれまで見てきた受験生の部活に対する傾向を書き残そうと思います.


結論Ⅰ:部活は最後までやり切りましょう!!

 ”受験勉強に集中したいから!”という理由で,部活を途中でやめることは推奨しません!!!
 
その理由は簡単です.楽しいことや好きなことを最後まで続けられない人は,受験勉強というつまらなくて大変なことを最後まで続けられません!!という一言に尽きます.

 受験勉強しなくてはいけない!という強迫観念から,部活をやめて勉強時間を確保したくなる気持ちは痛いほどわかるのですが,それは逆効果です.
 多くの人は以下の2パターンで学力が伸び悩みます.

理由1.部活をやめたからと言って,勉強のやる気が上がるわけではない.

 ”部活したいのに,勉強しなくてはいけない”という状況になると,勉強のやる気がどんどん落ちていきます.それは結果的に,勉強の質を下げることになり,勉強時間を延ばしても学力は伸び悩みます.そして,部活をやめたのに成績が上がらないと焦って勉強の質がさらに下がり,学力がどんどん伸びなくなります.

理由2.部活をやめたから,受験勉強は余裕だと勘違いしてしまう.

 部活をやめたから,受験勉強に時間的に余裕が生まれると思っている人は多いと思います.間違ってはいないですが,その時間の余裕を100%うまく受験勉強に活用できる人は一握りです.ほとんどの人は,時間を無駄遣いします!
 勉強の習慣が定着していない時期に,いきなりが自由に使える時間が与えられると,YouTube視聴や遊びに行ったりしてしまいます.これは仕方がないことです.ひたすらに遊ぶ時間が増えてしまうだけです.だらだらするくらいなら,部活を一生懸命して,部活後に切り替えて短時間集中で勉強した方が充実した高校生活というものです.

結論Ⅱ:部活をしていると勉強時間は減る!!

 結論Ⅰで部活は続けろ!と書いたのにこんなことを書くのは矛盾していると思うかもしれません.
 しかし!部活を続ける人は,部活中は学力が全然向上していないということを忘れてはいけません!
 
わざわざ言うまでもないのですが,バスケをしている時間に,英単語を新しく覚えられるはずがありません.バスケ中はバスケが向上するのみです.

常識:部活しかしていないと,大学受験失敗するのは当たり前

 つまり,部活をしている人は,部活後に必ず短時間集中して勉強をしなくてはいけません!少しでも勉強するかどうかが生死を分けるといっても過言ではありません.しかし,短時間でも勉強をするということを継続できれば,秋くらいに引退しても大学受験に間に合います!!

結論Ⅲ:部活をしつつ,少ない自由時間に確実に勉強する習慣をつくることが1番大切!!

 部活をすれば勉強時間は減りますが,その時間に絶対勉強をするように習慣づける方がよっぽど受験勉強に有効です.勉強の習慣が定着できれば,部活をやめたとき勉強量が順当に増えるので,部活をやり続けるのは受験勉強にとって必ずしもマイナスとは言い切れません.

理由1:睡眠時間の確保と生活リズムの安定

 部活は良いペースメーカーになります.いつも同じ時間に起きたり寝たりできるようになりますし,昼間運動していればすぐに入眠できます.睡眠中に記憶は定着するので,睡眠時間が部活によって決まった時間になるのは受験にとって良いことなのです.

理由2:勉強習慣の定着

 部活をすると勉強時間は限られてきます.しかし逆に言えば,決まった時間に勉強をするしかないので,自然とその時間に勉強をする習慣がつきます.完全な自由時間があまりにも多いと,勉強に手を付け始めるのは難しいですが,使える時間が決まっていれば,簡単なのです.

 楽しい部活を最後までし続けると同時に,勉強の習慣も少しづつ出来上がっていく,と考えると部活を続けるのってそこまで悪くないと思いませんか?

理由3:勉強効率の向上

 これは勉強の習慣ができていくのと同時あるいは,少し遅れての話になりますが,短時間である程度の量をこなそうとすれば,勉強のスピードを上げる必要があります.
 その必要性に気づけば,勉強時間の長さは変えられないので,勉強の仕方を工夫せざるをえません.このなかで,自分に合った勉強方法をも模索することは,勉強の効率や質の向上に他なりません.時間が限られているということは悪いことではないのです.
 勉強の質が充分に上がったあとで,部活引退して時間が増えれば,勉強の量と質の両方を手に入れたことになり,受験勉強はそこからどんどん加速していきます.

結論Ⅳ:部活動をする機会は今後の人生でたったの一度もない

 これはまぁ,考え方次第ですけど高校教師にならない限り,部活と関わることはありません.

 大人になった皆さんが部活のことを思い出したとき,高3の春で部活を辞めたということが,良い思い出となっているでしょうか?それも受験勉強のために辞めたという記憶がポジティブな記憶として思い出せますか?

 一度きりしかない人生で,最後の高校生活の1年です.なんでも限界までやりきませんか?部活も受験も一生懸命やってみませんか?

 部活を一生懸命する機会はきっともうありません.ここで頑張って部活をすることは,青春の最高な思い出として心に刻まれること間違いなしだと思います.

まとめ

 本記事では,高校3年生が部活動と受験勉強にどのように向き合えば良いのかを書きました.

簡単に言えば,

  1. 部活をやめたからと言って,勉強するとは限らないのだから,最後まで部活を一生懸命やりましょう!

  2. 部活をすると決めたからには,限られた時間で勉強をする!という覚悟を決めましょう!

  3. 限られた時間での集中した勉強は効率的で,勉強週案の定着にかなり有効です!

  4. 最後の高校生活なのだから,全力で部活も受験勉強も頑張ってみましょう.きっと良い記憶になります.

それでは,また来週!!最後の高校生活,何もかも一生懸命メリハリつけて頑張りましょう!!

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