ホワイト企業とは

ざっくり法律解説・第06回 「規約によって〇〇できません」の合法性 ~ホワイト企業を見抜く方法~

よく耳にしますよね「規約により、〇〇できません」というような言葉。
規約なんて読まないよ!あんな長いの!というのが普通の人の普通の感覚だと思います
ではなぜ、そんな面倒なものがあるのか、そこを紐解いていきましょう

まず、民法では「私的自治の原則」を採用しています。
要するに、民法90条の公序良俗違反にならない契約だったら、どんな契約でも自由にしていいですよ、と法律が保護を与えています。

例えば、私が持っている100均で買ったアクセサリーを、友人がとっても気に入り「1万円で買うよ!」と言ったとします。「え、これ100均だよ!?」と言っても「いやいや私には1万の価値がある!」とか言っちゃって売買契約をしたとします
そうすると、実質100円のものを1万で売買するんだから、詐欺っぽいと思うかもしれません。
しかし、そこは「私的自治の原則」が働き、その友人にとっては1万の価値があって、それで売買契約が成立して、彼女はアクセサリーを入手してとても満足、私も1万円GETできて満足、というのであれば構わない、というの私的自治の原則になります。
ある程度どのような契約であっても、お互いが納得していればOKという感じですね

しかし「ドラッグを2万で売るよ」とか、そういう契約は法律では保護しませんよ、というのが民法90条の公序良俗違反の場合は法的保護がないという意味です
仮にそれでドラッグ代金の2万円を払ってもらえなかったからといって、裁判所に訴え出ても、それは法的保護はできませんと門前払いになります

そして、契約というのは基本的に「僕、Aという商品が欲しいです」「いいですよ。売りますよ」という双方の合意によって成立します。
契約が成立した時点で、その契約を実行しなくはいけないという義務も同時に発生することになります。
買う人は、お金を払わなくてはいけない
売る人は、その商品を受け渡さなくてはいけない
そんな義務も発生するのが契約というものなります

さて、そのような契約をたくさんしている企業としては、「こういう場合は契約の解除は受け付けませんよ」とか「こういう場合は当社の判断で勝手に契約解除できます」とか、そういう企業に有利になるような、裁判になっても勝てるような条件の集まり、それが「規約」というものです
だから、めちゃくちゃ長いんですよね。そしてあの文の中には、よく読むと企業に有利なことしか書いていません。
通常、法律上の契約解除というのは、法的理由がいります。しかし、最初から規約に入れておけば、企業の都合で解除したり、企業の都合でお客さんの契約解除をする方法を制限することができちゃうんですね
企業はたくさんの人と同じ契約を沢山していたりすることが多いので、できるだけ裁判にならないように、なっても不利にならないように、そうやって契約に法律上の「特約」を付けることがほとんどです。
皆さんもネットで買い物をするときなどに、何気なくポチッて、その特約に合意させられた上で、契約を結んでいることがほとんどです。
むしろその規約=法律上の特約に合意しないと、売買契約を結べない、お買い物の次のページに進めなくなっていると思います。
残念ながら、特約を作成することは違法ではありませんし、客側が読んでないとはいえ、合意させられている時点で「私的自治の法則」が働き、そういう契約をお互いの合意の上でした、と法的にはみなされます

私は先日、同じSKEファンの友人から「体調不良で行けないのに、TVであんなに有名になっている須田亜香里さんの握手券つきCDを、多めに申し込んだら、まさか!ほとんど当たってしまった」という相談を受けました
その友人は病気で体調が悪く、しかも当選したのが2日連続分(4/29分3枚、4/30分5枚)だったので、半泣きで相談を受けました
2日続けてなんてとても行ける状態ではないのに、たくさんCDを買わされるのは金銭的にもつらいし、なんとなく心情的にもつらいと
そこで、私がその人と、AKBの個別握手会の券がついているCD販売委託会社キャラアニ(https://akb48.chara-ani.com/)とのやりとりのメールを見せてもらいました
そうしたら、友人が自分のプライベートな病気の事情を一生懸命説明して、どちらか1日分のCDをキャンセルできないか、と必死で頼み込んでいるメールに対してコピペで「こちらの商品はキャンセルできませんのでご了承下さい」とひたすら返ってくるのみで、ユーザーサポートへ連絡しているにも関わらずユーザーをサポートする気ゼロじゃん、と私もそのメールを見て怒りを覚えました

法律的に考えると、多分CD購入の際に「CDが当選したらキャンセルできません」という特約=規約が入っているのだろうと考えると、これを仮に損害金額が安いので簡易裁判に持ち込んだとしても、キャラアニ側から「いや、そういう特約に合意した上での売買契約ですから」と言われてしまえば勝ち目はない…

しかし、最近、特に楽天で私が経験しているのは逆のパターンです
例えば、スマホのブルーライトカットのフィルムを購入したのですが、どうしても目が疲れて痛い。私、特にブルーライトに弱くて。それで、そのお店(楽天経由で購入しているが相手は個人商店か中小企業)に相談したところ、「ブルーライトカットは確かにされているのですが、お客様によって合う合わないがある為、まれにこういう場合がございます。どうしてもダメなようでしたら、こちらでキャンセル・返金を承ります」というとても親切な対応
数日頑張って使ってみたのですがやはりダメで、そちらの企業さんには申し訳ないけれどキャンセル・返金を頂き、別の会社さんのブルーライトカットフィルムを購入してようやく落ち着いた、ということがありました。
こういう事例が、長年使っている楽天ではたまにあって、こちらから個人的事情だよな…と思いつつ困っていることを申し出たりすると、凄く対応がいいんですね。キャンセル返金もすぐご対応下さる。
楽天と、その企業さんとの契約で、顧客に対しては誠実に対応することとか、もしそれで損失が出たら楽天が補填するとか、そういうものが楽天と企業の側の契約内容に含まれているのかもしれませんが、どの企業さんも対応がいいので、私はとっても楽天びいきでいつも楽天で買い物をしています。
何かあった時に、対応が良いから。

さてこのような顧客からの個人的都合によるキャンセルの申し出を受ける、というのは、法的には、企業のサービスに当たります。
法律で定められた契約解除の条件に該当していないからです。
しかし、お客様の事情を考慮して、企業側が「じゃあ今回の契約はなかったことにしていいですよ」という好意によって、契約を合意解除してもらえた、という形になります。
法律上は、一回した契約は、約束ですからちゃんと守りましょうね、というのが基本スタンスです。相手側にもいろいろ都合があると思いますしね

こうやって楽天の各企業さんの対応を、上記に出てきたキャラアニ(https://akb48.chara-ani.com/)との対応を見れば、ホワイトかブラックかというのは一目瞭然ですよね
経営的に考えても、そうやって顧客の相談に対して真摯に対応すれば、今私が楽天でできるだけ買い物をしようと思ってる位楽天ファンになってしまっていますし、その時はキャンセルで多少損失が出ても、その後またその人が何かを購入する機会があった時に「また楽天で購入しよう」と思えるのが人の心です
それに対し、キャラアニのような対応を見ていると、私は「握手会、今回私も当たって一緒に行くけど、もう二度とキャラアニから買いたくない」と思いましたし、友人もきっと二度と買うことはないと思います

結局キャラアニは数千円の損失をケチって「キャンセルできません」と印象を悪くすることによって、仮に握手会がとても楽しくて「また行きたい!」と思ったとしても、「キャラアニからは二度と買いたくない」という心理が働いて、結局握手会からもAKBグループからも気持ちが遠ざかるという最低な対応をしてしまった訳です。
特に今回の場合は、自己都合といっても、友人の病気の都合だったこと、そして「当選したら全部買いなさいよ」というルールの下、まさかこんなに当選するとは思わなかったという初心者としての事情。
特に私は病人に優しくない企業は嫌いです。
友人が一生懸命闘病しているのを知っているからこそ肩をもってしまう部分もあるかもしれませんが、それを一生懸命申し出ているのにコピペメールとか、それはないだろって思う訳です
しかも電話で文句言ってあげようかと思ったら有料の0570ダイヤルで、電話突撃もできない
結局友人は、せっかく当選したにも関わらず体調を崩し、最終的には旦那さんが金額の半分を持つからという優しい言葉でやっと最近復調してきたところです
こんな状態で、一緒に握手会行けるのかな…行けなくても仕方ないかな、と私自身思っている所です

最近そんなブラック企業な対応の件があった為、今回ホワイト企業とブラック企業の見分け方と、契約の法的意味、規約とはなんぞや、について解説させて頂きました

皆さん!買うなら顧客を大事にするホワイト企業にしましょうね!
そうやってホワイト企業を応援することで、客に不親切なブラック企業には「お金を出さない」という形で、つぶしていきましょう!

もし心に響いたならば……投げ銭のひとつやふたつやみっつやよっつ!!よろしくお願い致す!(笑)