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挫折とは

挫折。
誰だってイヤです。
辛いし
悲しいし
無力感でいっぱいになるし
私なんのために頑張ってきたんだとか思うし
色々なネガティブな感情が渦巻きます

でも、私は決して挫折はマイナスな経験だけだとは思いません。
むしろ、無駄な経験なんて人生でいっこもないと私は思っています。
無駄にするかしないかは自分自身。

私の人生で最初の挫折は、高校受験で志望校に合格できなかったことです。
たった5点差、しかも、時間が余って見直しをしていた時に、正解していた選択肢を、間違いの選択肢へ書き直したことがその5点差になりました。
塾の講師が「多分落ちてる。すまん」と謝る中、見に行った合格発表の掲示板に、私の受験番号はありませんでした。
この道は、もう二度と通ることはないのかと、一人で歩いて志望校から駅へ戻る途中に泣きました。
今思えばいい思い出です。
その時は悔しかったし辛かった。
でも敗因ははっきりありました。
私が高校受験について真剣に考えるのが遅く、その志望校(しかもわたし的にはチャレンジ校の部類)に入りたいと思った時期が受験の半年前だったのです(苦笑)
絶対、誰からも反対されると思いつつ、塾の講師に「私、この学校に入りたいって思ったんです」と打ち明けたら、先生は私の話を聞いた後ひとこと、「お前が本気でやるなら、俺は受からせてやる」と言ってくれました。
それで私のやる気に火がつき、その後半年一生懸命勉強しました。
私が志望校の解答用紙を、受験後に塾に寄って先生に渡したら、各教科の先生がすぐ必死に問題を解き始めてくれました。
嬉しかった。こんな半年前なんかにチャレンジ校に入りたいっていった私を先生たちは半年一生懸命に私を指導して下さった。そして、こうやって応援して下さっていたこと。
塾の講師たちの予想通り、落ちてしまったけれど、予想されていたから落ちた衝撃は少なかった。
でも人生で初めて「思い通りにいかなかった」「挫折」でした。
そして私は相応校と言われる学校へ。そして私はそこで今でも友達をしている子と出会うことになります。だから、あの高校へ行って良かったと思っています。友人こそ人生最大の宝物だと思うからです。
この経験では、悲しかったし辛かったけど、もっとちゃんと事前に高校入試について考えるべきだった、そうすれば受かったかもしれなかったということを学びました。
また、仮に5点差で合格していても、たぶん学校の友達はみな頭が良すぎて、きっと学校生活勉強勉強で必死だった可能性が高い。だから相応校に行って、そこそこ勉強すれば後は楽しく学校生活が送れる学校へ行って良かったとも思いました。
それでも、中学ではいつも順位1ケタ~1番悪くて26番位だった私が、高校へ入ってど真ん中位の順位(180位くらいだったかな~~)を取った時はショックでしたけどね(苦笑)
ほんとに、相応だったんだ、と。

その次の大きな挫折は、社会人になって過労でやむなくとても気に入っていた会社を退社せざるを得なくなったことですかね
中小企業でアットホームな雰囲気の、とてもいい会社でした。
私のことをとても買ってくれ、私も会社のために頑張ろうと思っていました。
しかし不景気で、人員削減が行われ、最低限の人数で稼働している時期がありました。その後好景気へ転じる時、本当に凄い量の仕事が入ってきました
やってもやっても終わらない。
でも皆それは同じだから、頑張ろう
そう思っていましたが、体がついてゆかず、私が会社の中で一番最初にドロップアウトしてしまいました
頂いていた役目も範囲も大きかったため、後で聞いた話では、私が抜けてしまった後、何人もの仲の良かった社員さんが徹夜をせざるを得なかったとか
そこで「香月に背負わされていた仕事は多すぎだった」と皆が思ってくれた、とのことでした。
私もちゃんと言えばよかったんです。この挫折での反省点と学んだことは「話が通じる上司だったんだから、ちゃんと仕事状況と自分の体調を上司にできるだけ早く報告するべきだった」ということです
そうすれば、仕事の分担だって考え直してくれただろうし、私が過労になる前に、休みもなんとかつくってくれたと思える上司でした。
でも皆も必死に仕事しているから、私だけ「これ以上は無理です」って言えなかった。とても言いづらい雰囲気でした。でもできないものはできないと、言うべきだったんです
買ってもらってるってわかっていたから、なんとかしようって一人で抱え込んでいたのが悪かった
色々な意味で勉強になった挫折でした。

そして、後は司法試験の不合格という挫折ですね。
司法試験制度が変わる前まで、やろうと決めて勉強していました。
司法試験制度が変わってからは、今後どのように変わっていくのかもわからないし、どういう試験内容になるのかも全く見えてなかったので、賭けが大きすぎたのです。
そして最後の年の短答試験。私は合格の手ごたえを掴んでいました。
いける!!と思いました
しかし、各予備校から出された正解予測で答え合わせをしたら、なんと余裕の不合格ライン。
なんで!?どうして!?と頭をひっかきまわしたくなりました
一番点数を取れたと確信していた刑法が一番点を落としていました。多分、刑法はひっかけが多いので、何かひっかけられてたんだと思います
そこさえ気を付けて問題を丁寧に解けば一番刑法は点が取れるはずなんですが…。
私の人生の何年もを賭けて勉強した司法試験を、私は合格することができませんでした。
何十万円かけた勉強代も時間もすべてパア。仕事にするために勉強していたのに、私は法律の知識で1円も稼ぐことができませんでした
でも、私はその時やれることはやり切ったと思っています。
悔しいけれどね
そして学んだ知識も、その後の人生でとても役にたっています。お金にはなっていないけれど、自分の人生の中では今でも大事な知識のひとつです。
だから、不合格だったけど、無駄ではなかったと思っています
むしろ、思い切り勉強ができる環境だったことに感謝しています
そして、司法試験やりたいと言った私を応援してくれた家族にも感謝。
実際、noteで法律の知識を生かすことで、ありがとうと言って頂けた記事もありました。
また、旦那が仕事で経営にも関わることをやっている為「なんで労働法ではこうなんだろう?」「どうしてこういう法律があるの?」というような質問が矢継ぎ早にやってきます。それに答えることができる。
それだけで、旦那は仕事の役に立っているととても喜んでくれます。

挫折は辛いです。
でも、挫折から学べることはたくさんあるんだということを、私の人生の実例をあげて書かせて頂きました。

何故突然、挫折について書こうと思ったのかというと、昨日勉強のためにニコ生を見て回っていた時に、年齢は不詳ですが「挫折=死だ」なんて持論を展開している方を見かけたからです。だから挫折のない人生を送りたいと。
全然違うわ!
挫折は辛いし経験したくないけど、そこから学ぶことは沢山あって、その後の人生のステップアップにつながるはずだと、聞いていて思いました
むしろ私は、人生の早い段階で、高校受験でまず挫折を味わったことはむしろいい経験だったと思っています。
社会人になってからの挫折だと、例えば誰かに迷惑をかけたりするかもしれない
でも学生だったから誰にも迷惑かけてない
私ひとりの人生経験で済んでいる。そしてそこで学んだことはとても多く、私の合格のためにこんなに塾の講師達が頑張って下さってくれていたことを感じて、感謝の気持ちでいっぱいになりました
だからこれから人生を歩んでいく娘にも、挫折を味わうなら早い方がいいかななんて思っている位です。
挫折しない人生なんてありえないから
そこでうまい転び方を知って、次の挫折の時には前より軽傷で、また沢山学べればいい

私はそう思っています。
むしろ挫折を知ることなく、いい大学へ行き、国家公務員になり、国会議員になり、大スキャンダルで大挫折した某女性議員のことを思うと、やはり早い段階で挫折し転び方を知っておくことは必要だと思いました
きっと彼女にとっては、人生初の挫折で、きっと立ち上がる方法すらわからないんじゃないかと思うのです。
むしろ挫折を知らない方が怖い。私はそう思います

もし心に響いたならば……投げ銭のひとつやふたつやみっつやよっつ!!よろしくお願い致す!(笑)