戦争に必ずあるもの。虐殺、レイプ。そしてやはり日本もそうだった

要約
終戦直後の中国・満州でソ連兵の性の相手を強いられた女性たちがいた。
敗戦直後で働き手の男性は全員軍に召集されていて、満州に残っていたのは女性は子供、老人ばかり。集団自決に追い込まれた場所もあったが、黒川開拓団として満州に来ていた人たちは、極限状態の中、生き延びるために警護と食料の提供をソ連将校に依頼。その見返りとして、数えで18歳以上の未婚の女性が性暴力に遭った
若い被害者達は「なんのために生まれてきたのか」と泣きながら耐え、性病にかからないよう済んだらすぐホースを突っ込んで水で洗い流すという厳しい生活を強いられた
銃を持ったソ連兵相手。その銃がいつ暴発して殺されるかわからない状況だった
それでも性病で数名が苦しんだ末に亡くなった
日本に帰ってからも、女性たちは「傷モノ」として誹謗中傷を受け、そして被害当時の状況が70年経った今でもありありと思い浮かべられるフラッシュバックに苦しんでいる
AbemaTV／『テレメンタリー 史実を刻む~語り継ぐ”戦争と性暴力“~』より
https://times.abema.tv/posts/7021165

私は以前から韓国の従軍慰安婦問題などを聞いていて、「日本だって敗戦時に中国に沢山の日本人がいたんだ。引き揚げ時にレイプされたり暴力をふるわれたり、強奪に遭ったり、絶対していたはずだ」と思っていた
敗戦して日本軍の助けがなく、敵地にいるのだ。当然あるだろうと思っていた
しかしニュースにはなっていない
情報として流れてこない
…言えないほど深い痛みを抱えているのかもしれない
そんな風に思っていた

上記の方々は実際にあったことを証言した貴重な、そして勇気ある方々だ
私の祖母は今93歳だが、終戦時20歳だった。新潟の農村で生まれ育ち、近くの大きい街である長岡が空襲に逢い、30km離れた祖母の家からも、そちらの方の空が夜でも明るかったと言っていた。新潟の大空襲もまたそうだったそうだ。
証言されている皆さんは、祖母とほぼ同い年。とてもとても他人事とは思えなかった
たまたま祖母の家は満州に移住しなかっただけだ
親せきで満州生まれの人もいる。そのご家族がどうやって引き揚げてきたのかは、そのご両親が亡くなっている為もう知るすべがない

戦争には必ず虐殺やレイプはつきものだ
終戦後ドイツでは、子供でも老人でも女であればだれもがレイプされたという
（ソース：NHK映像の世紀シリーズより）
そしてレイプされた人が妊娠して、私は子供を愛する自信などなく、このお腹にいる子は誰の子なの？と呆然とする女性
（ソース：NHK映像の世紀シリーズより）
きっと、日本だって同じ目にあっているだろう
…やっぱりそうだった

誰が悪いのではない
戦争が悪いのだ
ソ連兵だって、戦争というおかしな状況でなければそんなことしない普通の人たちだったかもしれない
戦争が人を狂わせる

そして虐殺
日本だって無差別大量虐殺をされているのを気づいていますか
広島と、長崎への原爆投下です
私は先日、広島の平和記念公園へ行き、原爆ドームと原爆資料館を見てきました
私はそれまで、あまりにも無知であった
当時のアメリカの科学力の結晶であった原爆だが、実際に核爆発を起こしたのは私の掌に乗る程度の大きさ。
それだけで広島で14万人が無差別大量虐殺を受けたのだ
みんな人生があった。帰りたい家があり、会いたい人がいた
みんな吹っ飛んだ
火傷がひどく、皮膚が垂れ下がりながら必死で水を求めて血だらけでさまよう人たち。川にたどり着いても、たどり着いて息絶えた人たちが川に大量に浮かんでいる
原爆によって倒壊した建物に挟まれて、逃げられずに行きながら焼死した人も沢山いた
その後原爆症に苦しみ続けている人も沢山出た
捕虜にされて日本に来ていたアメリカ兵、韓国人も被爆し死亡した
これが大量虐殺じゃなくてなんなんだと泣きながら資料館を見て回った
そして終戦直後、アメリカとソ連が広島と長崎に大量流入して、沢山の映像と資料を残した
それは原爆がどういうものかを伝える現在では大事な資料になっているが、それって生きた人の上に原爆投下したらどうなるのかっていうのが知りたくて急いで入ってきたんだよね？
無差別大量殺人兵器の威力を確認したかったんだよね？
実際、無差別に、たまたまその日広島に来たというだけの人も死んだよ
原爆があったから戦争が早く終わったのかもしれない。それがアメリカの一部の人の主張である
しかし、原爆を使用して、広島と長崎にて無差別大量虐殺を行ったという事実は変わらない

でも、レイプも虐殺も全部、戦争が悪いと私は思います
当時のアメリカだって戦争で疲弊し追い込まれていたはず。そして生体実験という側面もあったとは思うが、戦争という究極下でなければ原爆投下には踏み切らなかったのではないかと以下の動画を見て思いました
「原爆投下の真実　「第一目標 京都、19発投下」 予定であった。」
https://www.youtube.com/watch?v=2aZ4c5iL-eg

だから戦争はもう二度と起こしてはならないのです
戦後70年経っても苦しんでいる人がいる現状。異常でしょう
そして現代の日本の国民は、戦争をするような気概もないし根性もないでしょう
それでいい
だから、私は人権を侵害しやすくなる、そして戦争をしやすくなる自民党草案の憲法改正には反対です
そしてこれからも、戦争がしやすくなるような法律の制定は反対です
その為には、国民がちゃんと草案位はちゃんと目を通し、本当にこれで国会が暴走しないかチェックすることが必要です

キレイごとかもしれない
けれど、人間には言葉というものがあります
外交交渉、言葉でのやりとり、直接人として知り合っていくこと
そうやって平和の輪を広げる手段はいくらでもあると信じたい
誰だって死にたくない
誰だってレイプされたくはない
誰だって、戦争をしたいわけじゃない

広島平和記念公園の、いつも夏行われる平和式典の広場の石碑にこう書いてありました
「安らかに眠って下さい　過ちは繰返しませぬから」

私はこの言葉を読んで、その場で号泣した
そういう世界になっていなくてごめんなさい
人間はおろかで、私は今の日本が繰り返さなから大丈夫とは断言できない
おろかな私たちでごめんなさい、と