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インターナショナルスクールの幼稚園に通ったわたしが思ったこと

わたしは4歳までの約2年間、某国のインターナショナルスクールの保育園に通っていた。教育ママの経験談はあるが、実際にインターナショナルスクールを経験した子どもの声や記事は目にしないので、イチ経験者の声として参考にしていただければと思う。

ちなみに、兄は小学校入学直前の6歳まで幼稚園に通っていたので、その声も交えて紹介する。

インターの保育園について覚えていること

はじめに、わたしは4歳までの記憶が、ほぼ無い。ある日サルか犬に追い掛け回された記憶と、当時住んでいた家の間取りを多少覚えている程度である。

読者の皆さんは4歳までの記憶はどれくらいあるだろうか?記憶を辿って欲しいのだが、その当時何を話していたか、どのような会話をしていたかなど、覚えている人はいないだろう。

要するに、4歳までは日本語の保育園に通おうが、インターの環境にいようが、家で母親(父親)と遊んでいようが、ほぼ記憶には残らない。

幼心に何らかの影響を受けていたのかも知れないが、性格や学歴、思考力という点で、友人や兄妹と比較しても、インターと日本の保育園の環境による大きな違いはないと感じる。

外国にいると、子どもをインターの幼稚園に通わせ、我が子が英語を喋っている、理解していると鼻高々なスネ夫のママのような方もいらっしゃるが、子どもの英語はPlayground Englishに過ぎない。

しかし、小学校もインターに通わせたいと思うのであれば、是非インターの幼稚園に通園させてあげればと思う。(個人的には、小学校低学年からインターに通わせることにも反対だが。)

繰り返しになるが、4歳なんてインターだろうが日本の幼稚園だろうが、あまり関係ない。むしろ、しっかり母国語を学び、自分の考えを伝えられるようにすることの方が大事だと感じる。

兄の場合

兄は2歳から海外暮らしをしており、日本の公立小学校入学までインターに通っていた。自宅では日本語、外では英語(Playground English)の暮らしを4年間経験したようだ。

結論からお伝えすると、兄は小2の段階で英語はすっかり忘れ、Playground Englishすらできなくなっていた。中1から英語の勉強を始めることになるが、その時に苦労したようで、「なぜ英語の教育を継続させてくれなかったのか」と親に詰め寄っていた。

子どもの吸収力は高く、直ぐに今いる環境に適用するため、日本に帰国すればPlayground Englishは、ゼロになる。

なお、兄は高校からインターに行き、海外の大学を卒業したため、現在英語はペラペラである。

まとめ

現在わたしは、高校のインターに通っていた恩恵で、ある程度の英語は使いこなせている。もちろん完璧ではないし、専門的な話を英語でされると、聞き返すことも珍しくない。

しかし、間違いなく言えることは、日本語で理解できないことを英語で理解することはできないということだ。例えば、全くの専門外である相対性理論の話を英語でされたところで、理解できない。日本語ですら理解できないことを、英語で理解できるはずがない。

「英語力」という点において、自分自身や兄の経験から、インターの保育園に通っていたことと英語力は関係がないと言えるだろう。

自宅で日本語、外では英語を使っている子どもと話した時、「わたしはcandyが好き」といったルー大柴のような「ルー語」を話していた。冠詞や複数形の概念をどのように理解する事になるのであろうか。

正しい日本語を理解した上で、正しい英語を勉強する方がより理解度も早まるだろうなと、思う。


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