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バイクのちトラック、時々電車と自転車、一時バス、ところによりレッカー

前回までのあらすじ
大晦日、奈良から香川に行く途中の高速道路でリアタイヤがパンク。
トラックで目的地の高松まで運んでもらったものの、修理できるショップがどこも開いていなくて立ち往生。
正月三が日の内に奈良に帰れるか、それともあと二日滞在が伸びてしまうのか?

↑第一話

↑第二話

一月三日の朝10時、パーツランド イワサキさんのオープンを待って電話をかけることにする。
もし、イワサキさんで作業をしてもらえなかったなら、五日まで待って2りんかんでタイヤ交換をお願いしなければならない。
四日は仕事始めで大事な仕事が入っているので、なんとか今日の内に帰りたい。緊張のため昨夜はあまり眠れなかった。

祈るような気持ちで電話をかけると、、

やった!今日は作業可能とのこと。
12時にピットを予約できた。

ただし、引き取りには行けないということなので頑張って押して行くことにする。

身支度を整え、ホテルをチェックアウトし、いざバイクを押そうとすると、なにやら異常に重い手応え。

ま、またしてもタイヤの空気が完全に抜けている、、
仕方ないので、一か八かでJAFに連絡。
料金は発生するが運んでもらえることになった。

JAFのレッカー車が到着

積み込み作業の間に、通りすがりの方々が次々と声をかけてくださる。
それが一人二人ではなかったので、不思議に感じた。

僕の隣りにバイクを停めていたホテルの料理長も、お昼前の忙しい時間帯にも関わらず、心配してわざわざ出て来てくださった。

料理長のV-MAX

後から考えてみると、四国にはお遍路さんをおもてなしする文化があるから、困っている人は放っておけないのではないかなあと思った。

積み込み作業は30分ほどで終了。
JAFのトラックに同乗させてもらってイワサキさんに向かう。
ロードサービスのスタッフさんも、とても優しくていい人だった。

パーツランド イワサキ

イワサキさんへは20分ほどで到着。
バイクを下ろしてもらっている間に、僕は2りんかんまで走って行き、取り置いてもらっていたタイヤを購入する。

タイヤを抱えてイワサキさんまで戻ってくると、なんと昨日2りんかんで助けてくれたバイカーさんがいるではないか!?
不思議なご縁に感謝し、改めてお礼を言って、『もしも奈良に来ることがあったら銀河食堂にぜひ寄ってください。オリジナルステッカー全種をセットでプレゼントするので』と再会を約束した。

タイヤ交換は1時間ほどで無事に完了。
ホイールに大きなダメージが無さそうなのは幸いだった。

タイヤ交換の工賃を支払い、3日振りにバイクに跨る。

ただ、普通に走ってくれる、という何気ないことに痛く感動を覚えた。

帰り道、本当は往路で通るはずだった海沿いの国道11号線と鳴門スカイラインを走って絶景も眺めることができた。

大きく予定が変わりドキドキとワクワクが満載だったが、たくさんの人達に助けてもらってなんとか無事に帰ってくる事ができた。

バイクで出かけたはずなのに、途中からいろんな乗り物に乗ることになった、今まで経験したことのない楽しい旅だった。

淡路SAの観覧車と

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