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夏はやっぱり「冷や汁」です。

*夏はやっぱり「冷や汁」だなぁ。冷や汁の季節だ。ぼくはこの「冷や汁」という料理を、21歳の頃、熊本で震災支援をしていたときに教えてもらった。全国各地からボランティアの方がたくさん集まってくるので、ご飯の時間には、それぞれの地域の郷土料理を振る舞ってくれたりしたことをおぼえている。ドイツかどこかの料理で、小粒のじゃがいもを素揚げして照り焼きにしたものや、芋煮なんかも、その時期に食べたっけなぁ。


冷や汁は宮崎県の郷土料理だそうで、お察しの通り、冷たいお味噌汁です。これが夏にいいんだ。というか、夏のためにあるような料理なんだ。きゅうりや茄子といった夏野菜を輪切りにして、だし汁にお味噌を溶き、最後に薬味を入れれば、あとは冷やすだけ。火も使わないから、料理している最中も冷ややかなものですよ。夏は、炒めたりしながら汗をかくなんてこともあるものね。


本場はアジの干物を焼き身をほぐして入れるそうなのですが、ぼくはめんどうなのでサバ缶で代用してます。魚の香りがちょっと混じるだけで、これまたウマいんだよね。具沢山が好きなので、きゅうりと茄子は二本ずつ、輪切りにして入れます。あとは、大葉とミョウガ。薬味はたっぷりがぼくの信条なので、たっぷり入れます。夏は薬味が美味しい季節だもんね。


あとポイントは、お味噌を溶かす前に焼くこと。アルミホイルか何かに油を塗り、上にお味噌をべったりと乗せます。そこからグリルで数分、焦げ目をつける。これだけで、お味噌が芳ばしくなり香りが立ち、しかも甘さにコクが出るんですよね。あんまり入れすぎると味が濃くなってしんどくなるから、ほどよい量を。かといって少なすぎると薬味に負けてしまうので、ほどよく入れましょう。


あとはだし汁に焦がしたお味噌を溶かし、具材を入れて混ぜ、冷蔵庫で冷やせば完成。汁物でひんやりなので、疲れた日でもさくっと食べれます。余裕があれば、白飯にぶっかけても。冷たい料理って、お腹が満足するものが少ないんだけど、冷や汁は具沢山だし、大満足ですよ。ぜひ、ご賞味あれ。

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