写真を撮ることは、四つ葉のクローバーを見つけることと似ている。

*きのうは、京都へ写真家さんたちのトークライブに。日本全国の市区町村を旅して写真を撮った、かつおさんという若き写真家と、京都で活動するフォトグラファーの岡安さん。ぼくは写真を仕事にしているわけでもないし、ほんとうにたまに趣味で撮るくらいだけど、お話を聞きに行ったんですが、これがおもしろかった。写真って、ものすごくおもしろいし、写真家っておもしろい生き物だと思う。


「写真を撮る」ことは、どこか四つ葉のクローバーを探すようなことと似ている。どちらも、自分を幸運のある方へ運んでいくようなことだ。


カメラを片手にさんぽしてみると、自然と撮りたいものや、映したい角度を探すように目が動く。これを撮っても普通だなぁと思って珍しいものを探したり、どれだけ普通に見えても切り取りたい瞬間や風景、人がいることに気付く。作為的に、意図的に撮りたい構図や景色もあるが、それも含めて、写真を撮るということは、収める景色や光、人物や風景との出会いだ。出会いであり、「縁」が必要なことなんだと思う。


カメラマンや写真家という生き物は、それをじょうずに見つけるんだよなぁ。いかにも通り過ぎてしまうような場所になにかを見つけたり、目とカメラを持つ手と足が、そういうものになっているんだと思う。それは、四つ葉のクローバーを見つけるようなことで、その被写体との出会いを、縁を、つまり運のいい方に自らを運んで行っていることと同義なんじゃないだろうか。


運の降っているところに、幸運のある場所へ、自らを運んでいく。そういう能力が、写真家にはありそうなんだよなぁ。それを見習うためにも、たまにカメラを片手にさんぽしてみるのはおもしろいかもしれない。目が、そういうものになっていくんだと思うんだ。

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