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白川 烈
2024年9月23日 12:00
*こだわりというほどではないのだが、僕が「敏感」なものってなんだろう、と考えたとき、ひょいっと顔を出したものがあった。それが「温度」だ。温度にうるさいというわけではないが、温度にはわりあい、敏感な方なのかもしれない。というか「温度」が好きなのだ。僕のいう「温度」ってやつは、単なる体温だとか、気温だとかの数字そのものではない。おしりに「感」をつけて感覚にしてしまっていいほどの「温度感」ってやつだ
2024年9月22日 12:00
*物事というのは基本的に「はじめ」と「おわり」に人気があるものだ。なにかの「はじめ」は注目が集まるし、終わりは終わりで、そこにもこぞって視線や人が集まりやすい。ドラマにしたってそうだろう。一番最初に触れる「はじめ」と、最後の「おわり」の視聴率が高いはずだ。お店にしたって、新しくオープンしたお店にはやっぱり人が一旦は集まるし、そこが閉まるとなると、しばらく離れていた人も足を運ぶようになる。「はじ
2024年9月21日 12:00
*いつかの文章で「前を向こうとしている人に、後ろも見なきゃ危ないよ、というアドバイスは邪推だ」と書いたことがあった。そりゃね、バックミラーもたまに見て運転しないと危ないのはそうなんですが、何かしらを振り切って、いま前を向いて歩こうとしている人へのことばとしては、きっと不要なんだよね。前だけを向いている人にはいいアドバイスかもしれないけれど。でね、それと似たようなことで、「元気のない人」、つまり
2024年9月20日 12:00
*「大きさ」に、人はよく圧倒されるものだ。大自然とか、ピラミッドとか、広すぎる海だとか、しめ縄のひとつでも巻きたくなるような大きな樹木とか。人は大きなものの存在が好きで、憧れを抱く生き物なのだろう。「神様」なんてものにしたって、何かと大きくしているから、好きなのかもしれない。ただ、年齢を重ねていくうちに、大きなものよりも「小さき」ことを、考えたり好んだりするようになった。遅すぎるのかもしれない
2024年9月19日 12:00
*「悪口」のことについては、それなりにこの文章でも取り扱ったりはしている。悪口をいうのはなかなかやめられないことだったり、よくないと分かっていても、ついつい口にしてしまうことだったり、愚痴と悪口のちがいはなんだ?だったり。自分なんてまさにそうで、よくないと分かっていても、吐露するようについつい何かしらの悪口を言ってしまうことがたびたびある。どうして悪口はやめられないのだろう?と考えたときに、自
2024年9月18日 12:00
*人はみな「自己紹介」をするが、本当に自分のことを、細部の細部まで、紹介できる人なんて、きっといない。「こうなったら、こうなります」といった解説書のように、あらゆるパターンとあらゆるケースを想定して他人に紹介なんて、時間も足りないし、そもそも自分が自分のことなどわかっちゃいないものだ。そう、自分で自分のことなど、それほどわかっちゃいない。他人よりはわかった気になっているだけで、おいらも、おいら
2024年9月17日 12:00
*先日、友人と話していておもしろかったのが「物語は強すぎる」という話だ。我々人間の性とも言えるが、人間は、物語にめっぽう弱いのだ。いま目の前に、邪智暴虐で悪虐非道というふたつの四字熟語が似合う人がいたとしましょう。もう、そいつはわるいやつなんですよ。人から借りた金は返さないし、トイレットペーパーが切れても補充しないし、人のことをぶったりするし、ちんこの大きさは詐称してるし、もうとんでもなくわる
2024年9月16日 12:00
*「価値」というものに比重を置きすぎると、たまに見えなくなってしまうものがある。価値というのはつまり、どれぐらい役に立つか、私にとってのメリットというふうに言い換えられるのかな。で、この「価値」ってやつが一番多く語られる場面は「交換」するときなんですよね。お金とそのものを交換したり、物と物であったりと、つまりその「価値の持っているもの」を手に入れようとする瞬間にこそ、一番語られるわけです。「モ
2024年9月15日 12:00
*「人を幸せそうだなぁと思うことは、不幸そうだと思うくらい失礼ないことだ」と、いつか書いたことがあった。それは文字通り偏見でしかなく、幸せかどうかなんてのは、本人しかわからないものだ。ただ、一見きらめいて見える”それ”に、そう感じてしまうことも往々にしてある。僕にだってある。お金があるとか有名だとか、そういうものはただの「場所」というか「座標」でしかないような気がしている。その座標の位置で、幸
2024年9月14日 12:00
*朝、目が覚めて、夢か何かで啓示でも受けたかのように、起き抜けのまどろみの中で、スマホにメモをした言葉があった。ただ一言だけ、「嫌いな人の悪口は言うな、口が腐る」と、起き抜けのおれはメモをしていたらしい。どうしてそう思ったのか、経緯は憶えていないけれど、どこか「おれが言ったようなことばだ」と思う手触りがあって、いいなぁおれよ、とひとり思う。「悪口」というものを、できるだけ言わない方がいいという
2024年9月13日 12:00
*我ながらヘンだなぁと思うところがいくつかあるのだけれど、それは特段、「食事」に関することが多い気がする。べつに舌が肥えてるわけじゃないし、なんでも美味しく食べれるほうなのだけれど、それなりに自分のルールというか、変わった嗜好がいくつかある。・まず僕は、食べれないことはないんだけれど、「ゆでたまご」が苦手なんです。喫茶店のモーニングなんかでも「ゆでたまご抜き」で頼むことがほとんどです(卵は好き
2024年9月12日 12:00
*ある仕事で考えていて気付いたのだけれど、「理想」を描ければ、それはもはや勝ちも同然なのではないか。理想を描くことって、実は相当にむづかしいように思う。今やっている仕事の「理想」ってどんなのだっけ?を描くことができたら、それはもう成功の一歩手前だ。理想の冷蔵庫、理想の居酒屋、理想の文章、理想のデザイン…なんだっていいのだけれど、その理想ができたら、あとはもう、その理想に向けて近づけるだけじゃな
2024年9月11日 12:00
*例えば、自分の恋人が、明日なにか大きな勝負事があったとします。仕事で関わっている大きなプレゼンでもいいし、国家試験でもいいし、好きな人に告白する、なんてのでもいいです(ダメか?)。さて、その事実を聞いたときに、あなたは恋人になんて声をかけますか。「応援してます」「がんばってください」「楽しんで」…このあたりが多そうでしょうか。ただ、ここで立場を逆にしてみましょう。あなたが明日、何か人生を左右
2024年9月10日 12:00
*ここんところ最近、自分に「アイデア」が足りてないなぁとつくづく思う。アイデアを出すことをサボっているのでは?と思うほどだ。もっともっと、常日頃から「いいこと考えた!」と思える回数を増やしていかないと、危ないぞおれよ、と黄色信号を自分で自分に出している。アイデアとはつまり、まだ形になっていない、実現していないけれど「こうなったらいいな」というものだ。そう思えば、そんなアイデアなしに、何かを勧め