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今日のうんち

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食べたら、でるもの。なにかを食べては、今日も出す。 2018年4月16日よりまいにち更新される、白川烈が書くエッセイです。 クサいときもあるかもしれませんが、それはご愛嬌で。… もっと読む
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#日記

ぬいぐるみが好きな人

ぬいぐるみが好きな人

*昨日はあまがさきキューズモールという商業施設で、企画した「ぬいぐるみドリーム!」というぬいぐるみのイベントでした。人通りの多い商業施設の広場に、ぬいぐるみが数百もの数並んで、それはそれは眼福の光景。可愛いって、本当に幸せですよねえ。

数百ものぬいぐるみの展示販売だけでなく、ぬいぐるみ作家さんをお呼びして、ワークショップもいくつか行われてました。これが良かったし、ぬいぐるみ作家さん、みんな素敵な

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顧客満足度は前提なのである

顧客満足度は前提なのである

*僕はボードゲームが好きで、月に二度ほど、友人たちと集まってはさまざまなゲームで遊んでいる。ゲームによっては脳みその使う部分が違ったり、メンツによっても面白さが変わってくるので、毎回新鮮な面白さがある。

ボードゲームをやったからといって頭が良くなるとは思わないが、柔らかくはなるだろうなぁと感じているし、何より慣れてくると、日常のさまざまなことに「ゲーム性」を付与して遊ぶことができるのにも気付く。

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桜井家砂をかけた気持ち

桜井家砂をかけた気持ち

*手伝っている会社の後輩が、資料を改ざんしてあるのを目の前で見てしまった。クラウド化されている資料はリンクさえ知っていれば誰でも編集できる。極端なことを言ってしまえば、後から見積額を変更することだって可能だ(もちろん、ちゃんと調べればバレるのだが)。

ある会議で、言った言わないの水掛け論になっていたとき、資料を確認しようという流れになるのを見越したのか、後輩は水掛け論の最中にその資料を先んじて開

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朝の電車

朝の電車

*朝、珍しく電車に乗っている。通勤ラッシュの時間は過ぎているので、車内はほどよく空いている。前には妙齢の女性が三人、横並びで座っている。ふたりがぺちゃくちゃとおしゃべりし、もうひとりは静かに目を閉じている。友人でこれからお茶でもしに行くのかな、などと考えながらふと足元を見ると、三人ともスニーカーが一緒で、色違いのものを履いていた。三姉妹だろうか、と思う。久しぶりに三姉妹集まってお茶でも、などと考え

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写真を撮ること

写真を撮ること

*どうやら世間では黄金週間なるものが始まっているらしい。フリーランスとは名ばかりの万年社畜のような自分には関係のない出来事すぎて、ついさっきまで忘れていた。町に出ると、どこもかしこも人で溢れている。空高くから見下ろすまでもない、人がゴミのようだ。蠢く大量のゴミたちだ。そして自分もその一部である。

夕方ごろからは中之島美術館で行われている「モネ展」へと向かった。スケジュール的に今日しか行ける日がな

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自分が自覚してない感情には気付けない

自分が自覚してない感情には気付けない

*「自分が自覚していない感情には気付けない」と、会議中に誰かが言った言葉がものすごく印象に残っている。いや、本当にそうだよなぁと思うんですよ。「自分が自覚していない感情」、つまり知らない言葉は話せないようなことだよね。「怒り」という感情を知らなければ、その人が「怒っている」ことに気付けない、みたいなことだよなぁ。

「自分が自覚していない感情には気付けない」、この言葉は何も他人に対して気付けるかど

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いつだって若い人たちが

いつだって若い人たちが

*大人ってそんな偉いもんかね。学生に「これが大人の社会だ!」て言ってくる大人って、俺たちが学生の頃いちばんウザかった大人じゃなかったかね。経験や知識ってそんな偉いもんかね。それでしかマウント取れない大人って、大人のネガティブキャンペーンじゃないのかね。僕はいつだって先輩からより後輩から「おもしろいことしません?」て誘われたい。新しい時代とか、新しいものをつくるのは、いつだって若い人たちだからだ。そ

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意味とか意義とかサービスとか

意味とか意義とかサービスとか

*大阪駅の長いホームを歩いていると、車椅子の男性と、それを押している駅員さんとすれ違った。数十人、数百人とすれ違う大阪駅で、二人を憶えているのにはワケがある。駅員さんがそれは本当に晴れやかな、楽しそうでイキイキとした表情で車椅子を押していた。サッとすれ違っただけなので、本当に一瞬、視界に入っただけだが、その一瞬だけで強烈に記憶に残ってしまうほどの表情だった。

その表情をすれ違いざまに見た僕は、思

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涸れた泉

涸れた泉

*最近、もっぱら文章を書く手が止まってしまう。毎日書いているこの文章もそうだし、毎週書いているエッセイもとうとう書く手が止まってしまい、ストックがなくなって取って出しの自転車操業になってしまった。泉が涸れてしまったかのように、同じ場所を掘っても掘ってもついに何も出てこなくなった。この状態は怖い、怖すぎる。掘っても掘っても自分には才能がないことを、掘れば掘るほど痛感させられてしまうようだ。

昔、大

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青虫、サナギになる

青虫、サナギになる

*昨日は久々にMy地蔵と会って話をした。My地蔵というのは、僕がいちばん心が近いと思っている年上の先輩のことだ。僕にとってお地蔵さんのような人なので、My地蔵と呼んでいる。彼とは数ヶ月おきに会っては、数時間ぐらいおしゃべりをする仲だ。マジメなことから不真面目なことまで、行き来しながらたくさん話をする。

「最近どうですか?」とざっくばらんに質問を投げると「サナギなんだよなぁ、最近」と返ってきた。そ

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笑顔で意見を述べること

笑顔で意見を述べること

*今年1年で身につけたいと思っているテクニックというか、スキルのようなものがある。ブラインドタッチでも、魚を捌くことでも、そばを打つことでもない。それは相手と反対意見を出したり、相手の意見に対して否定的なリアクションをするときに、「にっこりと笑顔で反対意見を言う」という、ものすごく局所的なスキルだ。

僕の欠点でもあるのだが、相手の意見に対して反対の意思があったり、ちょっと違うかなぁと思ったときに

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アップデ干支

アップデ干支

*突然ですが、「干支」ってあるじゃないですか。そう、あの干支です。12個あるアレです。ね、うし、とら、、、えーっとって思い出せないときに言っちゃうアレです。

子(ねずみ)、丑(うし)、寅(とら)、卯(うさぎ)、辰(たつ)、巳(へび)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(いのしし)の十二支で干支っちゅーわけですな。どうしてこの十二匹の動物たちが選ばれたかって、一説では

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「実力」ではなく「出力」という考え方

「実力」ではなく「出力」という考え方

*知り合いのアートディレクターの方の研修を受けて、中でも目からウロコな言葉があった。それが「100%の実力ではなく、150%の出力をしてもらえる環境をつくる」という言葉だった。その言葉がスライドで映されたときには、もう真正面から右ストレート一発KOで、その場に倒れ込みたいほどくらってしまった。

「実力」ではなく「出力」なんだと。今までそんなふうに考えたことはなく、出されたものに対してどうか?とい

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うつくしい街

うつくしい街

*電車からゆるやかに流れる街並みを見ながら、思った。当たり前だが街はカラフルだ。建物によって色が違うし、そこに建てられている看板やポスター、「〇分〇〇円!」と書かれている謳い文句の紙の色も違う。建物も白や茶色がベースかと思いきや、意外にそうではない。青も緑も赤っぽいのもあれば、広告で埋め尽くされた壁はその広告の色が主体となっている。

街並みの色がカラフルなのは、つまり建物一つ一つの色が違うのは、

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