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2階の廊下に誰かいる

これは中学生の時の思い出。
小学生の時もそうだけど、特に行く気がないので不登校です。それでも試験があると学校から連絡が来てテストを受けます。期末テストとかね。
テストは教室じゃなくてなんか小さい部屋にいれられて受けてた。教室行くと誰コイツみたいになるから。まぁそれは別にいいんだけど、その小さな部屋って窓があって、その窓から誰かがずっと中を見るように立ってる。というか、霊なんだけど。ずっと黒いシルエットが映ってる。
担任の先生にそれとなく聞いても、まったくその霊には気づいていない。

だけど、保健室の先生が霊感がある人だったので、共有できる会話が多かった。だからその小さい部屋でテスト受けてても、たまに保健室の先生が様子を見に来つつ、『大丈夫? 変なことない?』と心配されてた。
窓の外にいる霊に変なことされてないか心配だったようで、でもなんとなくだけど、悪い感じがなかったのでその部屋でテスト受けていた。嫌な感じ全開だったら逃げてたわ。

さて、その保健室の先生なんだけど、霊の存在をうっすら感じ取れる。たまにがっつり鮮明に見るとか、たまに声を聞くなど、それなりの霊感の持ち主。
その先生が、空いた時間に学校内の備品の補充をしてるんだけど、テスト受けてたら先生が来て、
『……2階の廊下に誰かいるんだけど』
と、青い顔で言いに来た。
すいませんテスト中なんでと言っても、ちょっと来てと言われて無理矢理連れてかれた。

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霊と同居しています。その日常と、今までの霊体験をまとめたものです。

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