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現代アートと落書きと

パリの街を歩いていると、いたる所に落書きがありました。

バスキアやバンクシーの絵のような、個性的かつ魅力的な落書きが。

と言いたいところですが、ほとんどの落書きは、見るに耐えない落書きで、

パリの街の景観を、やっぱり損ねているとしか、僕には思えなかったのですが…。

それでも中には、なんとなく、現代アートを彷彿とさせる、☟こんな落書きもありました。

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だけど、やっぱり何かが足りないので、後から僕が書き加えたところ、☟こんな風になりました。

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これで少しは、パリへの愛情が注がれた、カラフルでポップな落書きになったと思うのですが…。

もちろんこれは、直に描いたのではなく、アプリを使って描いたので、あくまで偽の落書きです。

それでもわずかな罪の意識と、落書きをする楽しさを、子供のように味わうことが出来ました。

ところでその日は、歩き疲れてベンチに座ろうとしたところ、☟この落書きにも遭遇しました。

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傷を負い、板も一枚外れていて、痛く惨めなベンチに描かれた、それは名もなき落書きでしたが、

僕にはなぜか、心に訴えかけてくるアートのようにも思えて、思わずシャッターを押しました。

ただ単純に、視覚を楽しむ意味においても。社会のルールや常識に、あえて抗う意味においても。

賛否両論はありますが、落書きもまた絵画の一つであるような、そんな気がする今日この頃です。


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