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「テレワーク中にサボっていないか監視したい」という話

今年も年末に差し掛かり、新語、流行語大賞の季節がやってまいりました。
今月初旬にノミネートされた30個のワードが発表されており、
「3密」「アベノマスク」「ソーシャルディスタンス」「PCR検査」「濃厚接触者」「テレワーク」・・・・
などといったコロナ関連ワードの占有率が高かったのが印象的です。(全体のおよそ40%はコロナ関連用語でした)
中でもビジネス分野では「テレワーク」が与えた影響は大きかったのではないかと想像しています。

当社が行った独自アンケートでは、

スライド3

スライド9

テレワークの導入率98%
テレワークの継続率(想定)93%

といった結果もあり、テレワークの普及率から見てもニューノーマルの代表例と言えるのではないかと思います。

そこで、今回のnoteではテレワーク下における組織マネジメントの観点から、「監視と管理」に関する参考情報をお届けすることで、
テレワーク運用中また検討中の企業様にとって「いま何が必要なのか?」を整理するきっかけになれればと考えています。

監視と管理の違い

当社では、
管理は「適正に物事が行われているかを確認する事」で、
監視は「不正に物事が行われていないかを確認する事」と捉えています。

念の為ググってみたところ、

かん‐し【監視】[名](スル)
1 警戒して見張ること。また、その人。「監視の目が光る」「火山活動を監視する」
2 旧刑法で、出獄者の再犯防止のために採用されていた付加刑。一定期間は住居移転の自由を禁じるなどの措置を内容とする。

かん‐り〔クワン‐〕【管理】[名](スル)
1 ある規準などから外れないよう、全体を統制すること。「品質を管理する」「健康管理」「管理教育」
2 事が円滑に運ぶよう、事務を処理し、設備などを保存維持していくこと。「管理の行き届いたマンション」「生産管理」
3 法律上、財産や施設などの現状を維持し、また、その目的にそった範囲内で利用・改良などをはかること。

などなど出てきました。
一目で分かることは、前者はネガティブな視点であり、後者はポジティブな視点の言葉であるということです。

「テレワーク中の社員の活動がよく見えなくなった」という悩みの声をよく聞きますが、見えない状況に対するアプローチがネガティブなのか、ポジティブなのかで雲泥の差があります。

監視したらどうなるか

結論から言いますと、監視をされてしまうと組織に対して不信感が伝播し状況を悪化させる可能性があります。
これは至極当たり前ですよね、ネガティブな目を向けられて嬉しい人はいないはずです。
もちろん、不正監視は当然に必要ですが、ちょっとした「サボり」程度を不正というのは、今の時代にはマッチしないのでは?と思います。

少し余談ですが、あるテレワークの関するアンケートでは、

サボったことがある人の割合 60%以上
テレワークを継続したい人の割合 70%前後
 ※アンケート毎の母数は違いますが各種アンケート結果を参照しました

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この結果から一定数以上はサボる方がいるのも頷けます。
マネジメント層の方々にとっては平常時には社内で社員の様子が見えていたにも拘らず、テレワーク下では日々把握していた小さな情報(〇〇さん今日は少し元気なさそうだな等々)も取得できなくなって不安に覚えることが多かったかと思います。
中には「うちの会社は大丈夫!」という声も多く伺いましたが、幾ばくかの不安はあったのかと推察しています。
しかしながら見るべきポイントはサボりではなく、成果が出ているかどうかです。思い返せばテレワーク前でもサボりはいくらでも存在していて、それでも成果は出ていたはずです。
それではテレワーク中でも同等以上に成果を出すためにするべきことは何でしょうか?

管理したらどうなるか

改めて、適正管理はサボりを見つける事ではなく、適正に業務が行われているかどうかを管理する事です。
その上で見るべきポイントは、何をどれだけ実行する必要があるのかと、それが実際に行われているか、そして成果が伴っているかどうかです。

[成果の構成要素]
- 担当:誰が
- タイミング:いつ
- タスク:何を
- 件数:どのくらい
- 時間:どのくらい  ※意外と見落としがち

前回のnoteでも記載しましたが、管理すべき内容が明確になっていないと、成果が出ていない理由が曖昧になってします。
結果的に成果が出ないと組織は負のスパイラルに入り状況を悪化させます。
これを避けるために、

やっていないこと(不正)に対して目を向けるのではなく、
やるべきこと(適正)に対して目を向ける

ことが重要です。
前提として各社員の仕事が適正であること、明確に定義されていることが求められます。
発想としては流行りのジョブ型制度に近いですが、当社が伝えたいことはあくまでも成果を構成するための要素を明確にして定量的に管理できる状態が適正であるということです。
基本的に監視して良い事が生まれることはありません、それよりも管理することで組織に好循環を促すことが重要です。

監視の目を持たず管理の目を持つことをお勧めします。

まとめ

[要点]
管理は「適正に物事が行われているかを確認する事
監視は「不正に物事が行われていないかを確認する事
不正(サボり)は一定数以上あることが前提
適正(成果を出すロジック)を明確にすることがポイント
事業利益のためには不正ではなく適正さに目を向ける

以上です、

最後までお読みいただきありがとうございました!!

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