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東京マラソン2021(1)

3年ぶりに東京マラソンが帰ってきた!レース自体は2020年もあったが、一般ランナーを交えての大会は2019年以来ということだった。スタート前に多くの人が集まった光景を見たのは本当に久しぶりで、嬉しそうな顔をした人たちがいかに多かったことか。今年に限っては走れる人たちが羨ましいな…とTVを見ながら思ってしまった。

さて、レースはスタートしていきなり先頭集団と日本人集団の差が開く。1km2'50"を切るようなペースで先頭集団は推移する。そりゃ日本選手は誰も付こうとしないわけである。中間点の通過が1:01'03"だったか。ハーフマラソンのベストタイムがこれより速いランナーが何人いることだろう…。世界との差をレース前半からハッキリと見せつけられた。もちろんレースを支配するのはキプチョゲ選手。リオ、東京とオリンピックを2連覇し、次のパリにも向かおうとする37歳。この年齢で老け込むどころかさらに進化している気さえする。見ていて感じたのは、前半よりも後半のフォームのほうが上下動が少なくて綺麗だったこと。ストライドは大きいはずなのに、走りがコンパクト(に見える)。ゲスト解説の大迫選手(と、言ったほうがいいだろう)がそのように表現していた。

世界記録が狙えるペースだったが、一騎打ちとなった30-40kmの一部でペースが落ちたため、記録よりも勝負ということになったようだ。それに橋による細かいアップダウンのある東京は、ベルリンほど簡単なコースではないようだ。ゴールタイムは2:02'40"だったが、これはコースレコードであり、日本国内で出された最高記録である。女子のコスゲイ選手も同様であったので、男女ともに超一流の走りが見られたということだ。

瀬古さんをして、「神のような人」と言われるほどのキプチョゲ選手。2年後のパリにも、きっと優勝候補筆頭として現れるのであろう。Breaking2で見せたような記録への挑戦もまたいずれどこかで行われるのだろうと思う。

日本選手の活躍もあった今大会だが、それは次回に書くことにする。

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