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相互に理解する

「相手のことを深く知るには、相手が何に対して最も怒りを覚えるかを把握することだ」と教えてくれたのはHUNTER×HUNTERだったと思う。今も連載が続く同作は、色々とネタになっている部分も多いが、話そのものはやはり作り方が上手い。

深い人間関係の最もわかりやすい例は結婚後の生活である。最初のうちは緊張感もあるし、結婚できた喜びもあるから表立ってそんなに問題が出てくることは少ない。その後、結婚式、出産などのイベントを通して、関係性が変わってくる。相手の見えなかった一面が見えるようになるので、「こんなはずじゃなかった…」と思うことが増えるかもしれない。

しかし、その変化した関係性で、どう立ち振る舞いを更新していくか?と考えて行動するのも他ならない本人たちだ。その時に有効なのは冒頭で挙げた"何に対して最も怒りを覚えるか"なのだと思う。怒りのポイントがわかれば、相手の怒りを買うような行動を避けようとする作用が働く。もし、それがその時の自分にとって負荷だったとしても、続けているうちに自然になってくるはずだ。

嫌なことは嫌だと言える関係性も大事である。夫婦と言えど他人なわけだから、自分の言動や行動が相手にどれほどの感情を抱かせるかはわからないのである。その点は我慢してこらえるのではなく、きちんと相手に伝える。そうして、相手の情報を更新していく。

自分自身、結婚至上主義ではないが、既婚者は相手を深く知るチャンスを一つ多く持っているといえる。しかも「そうでなければならない」という状況も併せ持つ。そして、その中で培った相手を理解しようとする力は、その後の人生、仕事でも趣味の仲間でも、あらゆる人間関係を構築する上で活きてくるのだと思う。

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