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2ヶ月以上になることも!?奄美大島の梅雨事情

奄美大島リゾートワーク部の加藤です。ほぼ日本全国が梅雨を迎えている、6月。

2021年の梅雨入りは、近畿・四国では統計史上最も早く、東海・中国・九州北部・九州南部では統計史上2番目に早く、5月中旬に続々と梅雨入りを迎えた…のですが。

一方で関東甲信はそこから1ヶ月近く経って6月半ばの梅雨入りとなり、ここ10年では最も遅い時期だそうです。もう何が起こっているのかよく分からないなあ…なんて、思うのは私だけでしょうか。

ちなみに、奄美大島(奄美地方)は今年の梅雨入りはゴールデンウィーク中の5月5日ごろと、平年よりやや早い梅雨入りでした。梅雨入りの頃に聞いていた話では、今年は梅雨明けが早く、6月中旬には明けるんじゃないか、なんて聞いていたのですが…まだ明けてなさそうなぐずついた天気が続いています。おかしいなあ。

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ちなみにちょっとおもしろいところなのですが、梅雨入りの地域の区分では、奄美は独立しています。沖縄にも九州南部にも属さず、沖縄、奄美、九州南部…という並びになっているのです。

なぜかは私には分かりません。

2020年、奄美地方の梅雨は2ヶ月以上続いた

まあ、別に梅雨は(北海道など一部の地域を除き)みんな一緒でしょ、とか思うかもしれませんが。

奄美の梅雨は早く、そして期間が他の地域より若干長いのが特徴です。

平年でいえば沖縄より2日遅く梅雨入りするのですが、明けるのは8日遅い。ざっくり1週間くらい、他の地域より梅雨が長いイメージです。

昨年(2020年)は特にひどく、梅雨が2ヶ月以上続きました。各地とも梅雨明けが遅く、九州~東北にかけての梅雨明けは7月末という遅さだったため、その流れに巻き込まれたともいえるのですが、、、

奄美は沖縄とほぼ同じタイミング(5月17日ごろ)で梅雨入り。沖縄だけなぜか6月12日ごろに梅雨明けしたあと、1ヶ月以上梅雨が明けないよく分からない天気が続き、結局奄美地方が梅雨明けとなったのは7月20日ごろ。

実に2ヶ月以上の長きに渡る戦いだったのです…夏が短くなるの、ほんと悲しい…。

高温多湿な島の湿気がパワーアップ!

梅雨の特徴がその湿度の高さにあるのは他の地域と同様なのですが、奄美大島(というか奄美地方)の場合、もともとが高温多湿な気候。

それに輪をかけて梅雨の湿気が断続的に襲いかかるため

・ふだんそれなりに乾くはずの洗濯物が乾かない
・ほっとくとカビにやられる
・ふつうそんなやられなさそうなものにもカビが…

などというアクシデントが起こります。島の人は慣れていますが、それでもしんどいときはしんどいレベル。

移住してきた人だと、まずカビの洗礼はまちがいなく受けます。想像を超える威力です。オフィスの中だってこんな感じに…。

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なんなら、湿度にやられてしまい体調を崩す人もいます(それを乗り越えて順応しちゃう人も多いのでご安心ください…)。

移住を考える場合には、ただでさえ雨が多く日照時間が短い奄美大島の、さらに雨が多く湿度が高いこの梅雨を乗り切れるかが大きなポイントとなります。台風対策と並んで梅雨の湿気対策は島で暮らすうえで欠かせない対策ポイントです。

個人的には体がベタつきやすいのと、髪の毛がペシャンって潰れる(髪質的に湿気が苦手)のがつらい時期です…。

だけど、島の天気は変わりやすい。ということで、梅雨の合間には夏が…!?

よく、「梅雨の中休み」などと言いますが、奄美大島の場合も梅雨が長い反面、その合間に夏の予行演習みたいな天気に恵まれることもあります(でもやっぱり夏より湿度は高めだけど…)。

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こういう夏を感じさせる天気で「もうすぐ夏だ、あと一踏ん張り…!」と折れそうな心をつなぎ合わせながら過ごすのが奄美の梅雨。

そして「でもまだ羽アリ飛んでないしなー」と落ち込むとこまでセットだったり(羽アリが3回飛ぶと梅雨明け、と島ではよく言われる)。

ちなみに、基本的に梅雨の時期は海開きより後なので、海水浴などもバッチリできます。夏を感じさせる天気、かつ6月に入っていればもうほぼそこは夏なのでバッチリです(でも逆に梅雨っぽい天気でちょっと肌寒い5月とかだとちょっとしんどいかも)。

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また「島の天気は変わりやすい」なんて言いますが、こちらも梅雨の合間にも時々分かりやすい事例が発生します。

朝から梅雨っぽいじめじめした雨だったけど、夕方にはこんな感じとか…。

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「(午前中大雨を降らせていた)あの雲はどこへ行った!?」みたいな天気になる日もあります。

梅雨は夏本番ほど観光客も多くなく(コロナ禍による減少は別として)、遊びに来るのにはリーズナブルで楽しみやすい時期。

基本雨が多いのと、時々台風が来るのと、というリスクがある一方、運が良ければお得に夏本番気分を味わえます。観光やレジャー目的で遊びに行くのであれば、良い運試しの機会といえるでしょう(笑)。

あ、ちなみに亜熱帯原生林やマングローブなどなど、雨は雨の良さがある、というスポットや、島の文化を体験する雨でも平気なスポットもありますので、運試しに失敗した場合にはぜひそういった楽しみ方を発見してみてくださいね。

まだまだ梅雨は続きそうですが、もうすぐやってくる夏を楽しみにしつつ、梅雨の湿気との戦いを制しましょう!あ、カビないように換気せねば…。

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