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最近の金融市場動向(2022年2月)

 大事なことなので、初っ端から正直に記します。

今後の市場がどうなるかは分かりません。

 分かるのは未来人と詐欺師だけです。これだけで終わってしまっては面白味のカケラもないので、私なりの考えを記したいと思います。

 さて、日米株式メインで運用している身としては、2022年になって2ヶ月が経過した中で、

・FRB利上げ示唆

・岸田ショック

・ウクライナ情勢

 この三重苦に見舞われており、資産推移としては1/6の年初来高値を最後に低迷して、2月下旬には120万円程減少しております。給与所得と言うインカムを得ているにも関わらずです。

 総資産が1ヶ月強で年間生活費以上の下落をするのは精神衛生上、よろしくはないのですが、コインチェックのネム流出事件や、コロナショックと比べたら可愛いもので、平穏な日々を過ごしております。

 今後の金融市場の展開ですが、

そろそろ米国株式がマイナスリターンの年が来てもおかしくない。

 このように読んでます。2019年初から2021年末までの、ここ3年間の米国株式は毎年、年率+20%前後を叩き出してました。しかし、下記サイトによると、195年分の統計上、57年はマイナスリターンだったことが記されています。

トレンドも転換している。

 あくまでも私の主観ですが、ここ数年が絶好調だったため、いつ調整や下落局面を迎えてもおかしくない状況にあると感じます。また、FRBが利上げを示唆したことで、バリュー優位へとトレンドが転換しており、飛ぶ鳥を落とす勢いだったGAFAをはじめとするグロース株に関しては、売り圧力が強い状態となってます。

キーワードは疫病と戦争。

 とても21世紀のキーワードとは思えませんがどちらも事実です。2022年2月時点の個人的見解ではありますが、疫病が変異することによる強毒化や、ロシアに対する経済制裁により、金融市場としてはマイナスに作用する悪条件が揃っている状態と認識しております。ペーパーアセットと逆の動きをする金価格が上昇していることからも、市場全体がリスク回避の方向に動いているのは間違いなさそうです。

 この不安定な局面を乗り越えた先で利益を得るための手法は、

勝者を売って敗者を買う。

 つまり、今回なら値上がりしているバリュー株を売り、グロース株を買う。低リスク資産の金を売って、リスク資産の株式を買う。などの市場のセオリーと逆の動きをすると言うことです。一見すると、馬鹿なことをしていると感じる方も多いと思います。

 長期的に上昇し続ける伝統的な資産であることが前提ですが、投資の基本は安く買って高く売ることで利益を得るわけですから、高く売れる勝者で得たキャッシュを元に、安値になっている敗者を買い、価格が元に戻ったり、上昇したりするのを待つ。というのが、私のセオリーです。

 周りと同じ動きをしていれば、いつか相場の波にのまれて退場することになると思っているため、逆張りを基本とする天の邪鬼投資が性に合ってます。(信用取引のショートを推奨している訳ではありません。信用取引は、買いは家まで売りは命まで。なんて格言もある位リスキーな取引です。私はガチホ可能な現物派です。)

 もちろん、買った敗者が半値となり、未だに元値に戻らない銘柄もあるなど、相応のリスクはあります。反対に、確かな価値のある銘柄を選定できた際は、時価が1.5倍以上に膨れ、リスクに見合ったリターンが得られたケースも多くあります。

 資産運用を始めて6年目になりますが、トータルはプラスで推移しているため、大筋は間違っていないと感じております。それでも、これまでの相場が好調だっただけの可能性も否定できませんので、資産総額がいくらになっても、慎重差は忘れてはいけません。

投資の世界では、大きく勝つより、大きく負けない。

 これが長く続けて複利の恩恵を受けるコツです。時には現金比率を上げておくことも大事です。

 最後に、投資は自己責任です。あくまで私個人の投資手法を紹介しているだけなので、内容を鵜呑みにせず、参考程度にして頂けると幸いです。未来は誰にも分かりません。自分の頭で考えて納得した上で、身銭を投じて頂きたいのと、特定銘柄を推奨しているわけではないことを予めご了承ください。


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