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アジリティの高いプロダクト開発を実現する、フルサイクルな組織と開発フロー ー前編ー

Resilireに技術アドバイザーとして参画いただいている株式会社oveflow VPoEの佐藤歩さん (@ahomu)に、弊社エンジニアの岡本健さんをインタビューしていただきました。
Resilireの開発フローや求める人材像、今後の展望についてお話しています。前半と後半の二部構成でお届けしますので、ぜひご覧ください。

エンジニア組織に向き合ってきた、お二人のご経歴

佐藤:今日はResilireの岡本健さんに、主にResilireの開発フローについてお話を伺います。よろしくお願いします。

岡本:よろしくお願いします。

佐藤:佐藤歩と申します。Resilireでは技術アドバイザーとして参画しております。現職はOffersという採用媒体を運営している株式会社overflowでVPoEを拝命しており、主にエンジニアリングの組織開発やマネジメント全般を管掌しております。Webのフロントエンドエンジニアが専門で、過去には書籍の執筆やイベント登壇などの活動もしていました。前職は株式会社サイバーエージェントに勤めていまして、新規事業のWebフロントエンドのテックリードや、横軸の技術マネージャーであったりとか、あとは技術人事という名目で、メディア事業管轄400人ぐらいのエンジニアの人事に携わっておりました。そんなバックグラウンドです。

岡本:僕の自己紹介をすると、今年の4月からResilireでエンジニアをやっています。エンジニアという肩書きですが、PdMっぽいこととか、CSのお手伝いとかも含めて、エンジニアのチームがいかに効率的に動けるかみたいなところにフォーカスして、いろいろなことをやっている状況です。前職はウェルスナビ株式会社にいまして、最終的にそこでCTOを2年ぐらいやっていました。前々職がシンプレクス株式会社という金融系のSIの会社にいて、そのときもバックエンドエンジニアではあったのですが、大体仕事の半分ぐらいはプロジェクトマネジメント、残りの半分ぐらいが金融工学のキャッチアップをしていました。実際のエンジニアリングは25%ぐらいという感じでやってました。通算でいうと17年ぐらい金融に携わっていて、それがひょんなことから、サプライチェーンに飛び込むことになりました。

佐藤:ありがとうございます。岡本さんがなぜ金融系からサプライチェーンに移ったのかについては、入社エントリーに書いていると思いますので、そちらをご覧ください。

現在に至るまでの開発体制

佐藤:本題に入りますが、今回はResilireの開発フローについて伺いたいのですが、現状全体としてはどのような体制なのでしょうか。

岡本:2020年にResilireのプロダクトをリリースして1年経ったタイミングでは、社員エンジニアが一人もいない状態でオフショア開発をしていました。その状態からお客さんにプロダクトを提供するところまで持って行ったのですが、その後早い段階から「アーキテクチャの見直し」が課題としてあり、目下そのための組織をつくっているというのが前提にあります。去年の年末から開発計画を落とし込み、そこからエンジニアの採用を業務委託ベースで始めていて、実際にプロジェクトがちゃんと稼働し始めたっていう実感が湧いたのは5月ぐらいですね。現時点で、デザイナーやPdMを含めて20人以上います。

佐藤:20人超え。うち社員でいうと3名、デザイナー1名、他は業務委託の方に支えてもらうという体制ですね。

漠然と進んでいたリアーキテクチャプロジェクト

佐藤:アーキテクチャの見直しは、かなり早い段階からすでに浮かび上がっていた話なのですか。

岡本:そうですね。

佐藤:今年の5月ぐらいからリアーキテクチャが始まってからの4、5か月ってどういう動きだったのでしょうか。

岡本:僕から見える世界観だと、けっこう漠然と進んでたっていう感じ(笑)エンジニアだけで完結する技術的な設計とか選定みたいなところは粛々と進んでいた一方で、エンジニアリングの外側の機能やデザインが、現実的なところまで落とし込まれてなかったです。言葉を選ばずに言うと、なんか夢が語られてるだけで実態がない状態だったというのが、僕から見えてた世界ですね。

佐藤:岡本さん自身はその状態を、どのように受け止めたのですか?

岡本:入社してすぐは、僕自身もそんなにドメイン知識がなかったので、ちょっと様子見でした。ただこれだと元々敷いていたスケジュールから絶対間に合わないと思ったので、5月の合宿で、まずは仕様を決めるところを動いたっていう感じですね。 手探りではありましたができることをやろうと思いました。

決定事項への責任と、スプリント化

岡本:合宿で仕様も概ね決まり、開発に着手できると思っていたのが、その後デザインに落とすにあたって、デザイン時点で仕様が二転三転してしまうというような事象が起こっていました。 それでまた何かもうちょっと別の課題があるなと思いました。決定事項に対して簡単に変更が入れられてしまっていた。だから6月にCEOの津田さんをプロダクトオーナーとして、決定事項に関しては津田さんが責任を持つ、というところも明確にしました。そのあとで、開発側もどこのどの機能に対して実装してるのかっていうのをわかるようにイシュー化スプリント化して、1週間ごとのアウトプットを可視化するようになっていきました。直近だと、例えばスプリントもウィークリーで振り返りをしています。かつイシューもスプリントのタスクに関しても、誰がこのタスクをやれば誰が次の仕事をできる、といったタスクの依存関係、あとプルリクエストのレビューのフローだったりとかを徐々に整備していって、これだったらResilireに合った開発フローが回せるというところを、エンジニアの彌冨さんと二人三脚でやっていってますね。

佐藤:ちなみにそのスプリントを1週間にしたっていうのは、何か意図とかってあったりしますか?

岡本 :意図としては、本番運用が始まったときのリリースサイクルに合わせていきたいというところがあります。それが大体ウィークリー、欲を言うともっと早くリリースできるような体制にしていきたいと思っていて、Resilireで目指している世界でいうと、最終的にはデイリーでリリースしたいと思っています。こういった施策を積み上げることでプロダクトのアジリティを高めていきたいと考えています。

佐藤:なるほど。スプリントイベントとしては、1週間の間で振り返りの他に何がありますか。

岡本:スプリントのイベントとしては、毎週金曜日に、今週のアウトプットとそれに対する振り返りや課題のすり合わせ、あと逆に良かったことなどを洗い出したうえでロードマップに照らし合わせて、各々のチームがやるべきことを可視化していきます。あとは1週間のサイクルの中で、日々の進捗状況の共有だったりとか、細かい情報交換の時間を毎日30分ぐらい取っていますね。

佐藤:30分のデイリーと、週末の振り返りがメインということですね。ありがとうございます。ちなみにタスク管理はどういう手段で管理されてますか。

岡本:エンジニアリングという意味だと全てのイシューとかタスクはGitHubで管理しています。そうじゃないものとして、例えばCSチームと連携を取らなきゃいけないインシデント管理だったりとか、CSとかセールスから依頼されているタスクみたいなのはNotionで管理されてるものも一部ありますけど、普段エンジニアが見てるのはGitHubイシューだけですね。


前編となる今回は、現在に至るまでの開発体制、そしてリアーキテクチャプロジェクトをどのように推進されてきたかについて、お伝えしました。
後編では引き続き、現在の開発フローについてお話を伺いつつ、今後の展望やResilireが求める人材像についてもお話を伺っていきます。ぜひご覧ください。
※後編はこちらからお読みいただけます。ぜひご覧ください。

最後に

Resilireでは、エンジニアを積極的に採用しています!
弊社の事業やプロダクト、開発について、もう少し詳しく知りたいという方は、エンジニア採用ページ、採用デックをご覧ください。

社会課題の大きい領域のプロダクトづくり、シード期スタートアップといった裁量が大きく、スピード感のある開発に少しでも興味を持った方は、ぜひカジュアルにお話しさせてください!

岡本健のカジュアル面談はこちら


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