フリーランスとして独立を考えているエンジニアが知っておくべきこと
こんにちは!re:shineの中の声です!
この記事では、re:shine事業責任者のataboy(@ataboy86)こと、阿夛さんが、フリーランスとして独立を考えているエンジニアに、日頃からアドバイスしている内容をご紹介したいと思います。
また、re:shineでは、つい先日、「フリーランス独立支援プログラム」という新たな試みを始めました。
そのご紹介も後半でさせていただきたいと思います。
この記事が、フリーランスとして独立を考えているエンジニアの方々に、フリーランスへの道筋やヒントをご提供できる内容になれば幸いです。
フリーランスの2大課題
阿夛さんが、独立を考えているエンジニアさんにアドバイスをされる際には、まず2つの大きな課題を伝えるそうです。
その課題というのが、
・社会的信用の低さ
・営業力の習得
だそうです。
いきなり課題をぶつけるなんて厳しいようですが、知らずにフリーランスになって苦労するより、事前に課題を認識して、
・対策を用意する
・フリーランスが本当に適切なのか再検討する
ということができるように現実を伝えるようにしている、というのが阿夛さんのポリシーだそうです。
社会的信用の低さ
フリーランスというワークスタイルは、日本社会では不安定な働き方だと認識されがちで、収入面での安定性を疑われやすい状態にあります。
このように社会的信用の低さが原因で、生活に影響する身近な例として
・住宅ローンの審査が厳しい
・銀行口座開設の審査が厳しい
・賃貸契約の審査が厳しい
・結婚相手の両親から信用されないケースが多々ある
などがあげられます。
日本社会では、「会社員 = 安定」という考え方が根強く、会社に所属していることを証明できれば、各種審査が通りやすい、と言われています。
一方で、フリーランスの場合、その恩恵は受けられず、入念に審査される、ということになり得ます。
例えば、住宅ローンの審査の場合、フリーランスとしての過去3年分の収入証明書の提示を求められたりするそうです。
つまり、フリーランス1〜3年目だと証明がかなり難しいと考えられます。
また、ローンで借りられる上限金額にも差があるそうです。
4000万円の家を買うのに、2000万円しか借りられず、頭金2000万円が求められる、などといったことが実際にあるそうです。
その他、賃貸契約でも厳しい現実があるそうで、
賃貸契約の際に、フリーランスの方が先に契約を申し込んでいたにも関わらず、後から申し込んだ会社員が家主に優遇され、契約されてしまった、
ということが実際にあったそうです。
このように、フリーランスは、金銭が関わる契約等の審査で、冷遇されてしまうという現実があります。
また、「フリーランス = 不安定」という印象が、結婚にも影響があり、相手の両親から反対されてしまうケースもあるそうです。
特に年配の方々には、フリーランスとフリーターの違いを認識していない方もおり、かなり収入が不安定な働き方だと思われてしまうこともあるようです。
以上のような理由から、阿夛さんは、
フリーランスになる前に早められるライフイベントを早める。
もしくは
ライフイベントが決まっている状態であればそれを済ませてからフリーランスになる。
という感じで、時期とタイミングを見定めることもお伝えしているそうです。
営業力の習得
エンジニアがフリーランスになるということは、一般的には、個人事業主として、企業から仕事を受注して働く、ということになります。
企業から仕事を受注するということは、企業に自分を認知してもらい、仕事を頼みたい、と思ってもらう必要があります。
そのためには、営業が必要になります。
つまり、技術力やシステム開発の遂行能力などを売り込むことが必要になります。
一方で、日本の会社員の場合、解雇が困難な法律となっているため、特別な努力をしなくても解雇されることなく給料をもらい続けることができます。
そのため、「会社に所属していれば給料をもらい続けられる」という感覚になりやすく、何を対価に報酬を得ているかを意識する傾向は弱いです。
また、給与とスキル・能力の連動性が弱い昇給制度をとっている企業が多いため、給与を上げるためにスキル・能力を会社(主に上司)に売り込む、という意識も弱くなりがちです。
このような背景から、会社員の経験しかない場合、「良い収入を得続けるために、会社に何を提供する必要があるか」を、考え慣れていない人が多いかと思います。
しかし、フリーランスになった場合、十分な報酬で仕事を獲得し続けるために、このようなことを考える必要があります。
もしそれができないなら第三者に頼らなければなりません。
エージェントやクラウドソーシング、案件マッチングサービスなどなど。
そして、第三者のリソースに頼る分、対価を支払う必要があるため、その分、収入が減ります。
プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会が公表している「フリーランス白書2021」によれば、フリーランスの仕事の受注経路の割合はこちらの図の通りだそうです。
「人脈」と「過去・現在の取引先」から仕事を受注しているフリーランスがともに30%以上を占めています。
つまり、安定的に仕事を受注し続けるには、「人脈」と「過去・現在の取引先」から仕事を受注できる状態になることが重要です。
そして、「人脈」と「過去・現在の取引先」から仕事を受注できる状態になるためには、依頼元の企業から何を対価にお金をもらっていて、依頼し続けてもらうためには何を提供する必要があるのかを考える必要があります。
そのために必要な考え方は、以前、re:shineのnote記事でも紹介しております。
フリーランス独立支援プログラム
前項で、阿夛さんが、フリーランスとして独立を考えているエンジニアに、日頃からアドバイスしている内容をご紹介いたしました。
しかし、このようなアドバイスをすると、多くの人は、厳しい現実を感じ、フリーランスになることを諦めてしまうそうです。
そこで阿夛さんが考え出した仕組みが「フリーランス独立支援プログラム」です。
re:shineの「フリーランス型正社員」という制度を使って、エンジニアの方がフリーランスとして独立するための準備を行うプログラムです。
また、お試しでフリーランスを体験して、自分に合うかどうかを確かめる手段にもなります。
最長で1年間、報酬保証付きで、re:shineが紹介する案件で仕事をしながら、自力で案件獲得をできる状態を目指す制度です。
社会的信用の保障
このプログラムでは、フリーランス型正社員となっていただくため、社会的な立場は、re:shineの運営会社である株式会社メタップス(上場企業)の社員ということになります。
つまり、前述したフリーランスの課題である「社会的信用の低さ」が解消された状態で、フリーランス的な働き方をすることができます。
営業力の習得サポート
さらに、もう一つの課題である「営業力の習得」に関しては、エンジニア経験やフリーランス経験が豊富なre:shineのメンバーがフォローアップします。
「独立支援プログラム」では、まず、re:shineが紹介した案件を受けて仕事をしていただくところから始まります。
つまり、re:shineがエージェントのような役割を担い、先程の円グラフの緑色の箇所と同等のカタチで、仕事を獲得するところからのスタートになります。
そして、「人脈」や「過去・現在の取引先」から仕事を得られる状態を目指していただきます。
では、「人脈」や「過去・現在の取引先」から仕事を得られる状態とはどのような状態か。
大きく分けると、下記のような状態があります。
「人脈」や「過去・現在の取引先」から仕事を得られている状態でも、望ましい状態とそうでない状態があります。
良い報酬で、仕事を得られる状態を続けるためには、先程の図で「◯」の付いた状態にする必要があります。
「独立支援プログラム」では、re:shineが紹介した案件の仕事をしながら、顧客満足を得て、その案件の顧客を、
・継続的に仕事を依頼してもらえる取引先
・他の案件を紹介してもらえる人脈
とすることで、「人脈」や「過去・現在の取引先」から仕事を得られる状態を目指していただきます。
そのためには、参画したプロジェクトの要望をきちんと理解し、要望に沿ったシステムを開発することが大切です。
また、要望に沿ったアウトプットを出すだけでなく、プロジェクトメンバーの都合や気持ちを理解し、お互いに働きやすいコミュニケーションや連携を取ることも大切です。
このような対応をすることに慣れていない場合、正確に要望を捉えきれずに、的外れた行動をとってしまうこともありがちです。
そこで、プロジェクト経験豊富な阿夛さんをはじめとするre:shineのメンバーが、1 on 1や都度の相談対応をして、案件対応のフォローアップをすることで、顧客満足度を高める対応力の向上をお手伝いします。
つまり、新規取引先の獲得後、顧客を継続化するところを、OJTのような形式でフォローアップします。
これを自力で行えるようになり、「人脈」または「過去・現在の取引先」から継続的に仕事を獲得できる状態になると、フリーランスとして独立できます。
最後に
「フリーランス独立支援プログラム」は、つい先日始めたばかりの取り組みです。
もしフリーランスとしての独立をお考えで、準備期間を求めている方がいらっしゃったら、本プログラムにぜひご応募ください!
こちらのサイトで応募を受け付けております!
「フリーランス独立支援プログラム」が向いている方
本プログラムにどんな方が向いているかは、こちらの記事でお伝えしております。
興味のある方は、ご参考にしていただければと思います!
なお、「フリーランス独立支援プログラム」の期間終了後は、好みに合わせて「フリーランス型正社員」を継続するか、完全にフリーランスとして独立するかを選ぶことができます。
会社員として得られる社会的信用を失いたくない方でも、会社員の立場を維持できる選択肢が用意されているため、気になる方はぜひ応募して、面談してみてください!
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