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2003年、27歳、外資デビュー。

無職だった約4か月を乗り越え、間も無く27歳になる強運の大型新人であるこのワタクシが入社の日を迎える。
2-3年で辞めると思ってたのに、16年半もこの会社で過ごすこととなる。

仕事内容は全国の中小企業(従業員数1名~99名)にPCやサーバー、ストレージ、ネットワークなどのハードウェアを電話で提案するInside Sales。この記事を書いている時流では「え?電話?」という感じなのだけど、当時はまだまだ電話が主流。しかも新聞広告の反響営業がメインだったこともあり、新規のお客様が電話をしてきてくれるという「問い合わせ来るんだから、売れるよね?」という世にも恐ろしい仕組み。製品力は一旦置いといて、とにかく価格競争力が圧倒的だったこともあり、モリモリと業績を伸ばしていた。そもそも日本にInside Salesを持ってきたのはこの会社と言っても過言ではない。

そして営業の競争環境もすごかった。これが外資。。!ていう感じ。誰かを踏み台にしたり、お客様や案件を奪い合ったり頻繁にチーム内でもモメてた。それもそのはず、インセンティブの割合も大きく、売ったら売っただけ給料になるからなのです。
とにかく目標数字をどれだけ上回れるか(達成は当たり前)を時間単位でデータを見て活動していく。KGIは売上と利益だが、KPIは非常に細かく電話の件数(inもoutも)、通話時間、見積提示数・提示率、受注数・受注率、平均単価、平均利益、オプションの添付率など多岐にわたる。注力商材があるときは、その提案数や販売数などを細かく管理される。通話がモニタリングされることもしばしば。そして当然、KPI未達やパフォーマンスが芳しくないとリーダーやマネージャーからゴリゴリに詰められる。こうなると地獄である。

こんな環境なので各自がいかに時間を無駄にせず、効率よく提案~販売できるかを戦略的に考え、共有・模倣することで、結果強いチームができるという良く出来た話。商材においても、人材においても、売れる仕組みが確立している会社は強い。非常に厳しい環境ではあるものの、「結果を出せば稼げる」というモチベーションは何にも勝るのだ。

そして営業デビューを迎える

当時は入社後10日くらいの研修があったのですが、まぁなんというか適当でして、とりあえず製品の名前を憶えて後は実践あるのみ!みたいなノリでした。そして私もデビューの日を迎えるのです。入社5日で!早いってw

デビュー戦を言い渡された瞬間から、また必死にPCやサーバーの製品情報を頭に叩き込む!ヒアリングしなければいけないこと!伝えなければいけないこと!オペレーションの順序。。!などなど頭の中はグルグル状態。

 ---- そしてついに電話が鳴る。

わたし「お電話ありがとうございます!〇〇でございます!」

お客様「あ、DMに載ってたプリンターのこと聞きたいんですけどー」

 _人人人人人人人_
> プリンター! <
  ̄Y^Y^ Y^Y^Y^Y ̄

いまは思い出すとクスクス笑っちゃうけど、あの時は凍ったw

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