誰も見ていない小池ゆりこチャンネル~山本太郎はオンライン選挙で圧勝せよ~

 前々回、前回に引き続き、今回も東京都知事選挙に関する記事になる。経済の方に興味のある方は、東京都知事選挙なんて、経済と関係ないではないかと思うかもしれないが、今回の東京都知事選挙は、今後の国の経済財政を大きく転換させ得る重要な選挙になるので、今回も取り上げてみたい。
 現職の小池百合子候補は、「今回の選挙はオンライン選挙です。」といった趣旨を発言されている。なので、さぞオンライン選挙に力を入れて取り組まれているのだろうと私は思い、早速、彼女のYoutubeチャンネルを見に行ってみた。

1.これが話題の「小池ゆりこチャンネル」だ

小池ゆりこチャンネルjpg

 チャンネル登録者数924人・・・
 これではYoutubeの広告すら付かない(チャンネル登録者数が1000人必要)。もはや、天下の東京都知事が「底辺Youtuber」レベルである。前回の東京都知事選挙では291万票も獲得して、見事当選したわけであるが、その291万人は一体どこに行ってしまったのだろうか。あまりにも可哀想だったので、925人目の登録者になってあげた。
 チャンネルでは「62区市町村オンライン演説」と題して、各自治体に向けた3分程度の動画を配信している。カップラーメンができるまでには、ちょうど良い時間なので、折角なので、小池百合子都知事が衆議院議員時代に地盤としていた地元の豊島区の動画を見てみることにしよう。
 ・・・画面いっぱい黄緑一色なので、画面を見るのが疲れて来た。あと、ヒーリングミュージックみたいなのが、少しうるさいので、良く演説が聞き取れなかった。そんな文句はさておき、小池百合子候補の地元の豊島区民の方々ならば、さすがに見ているだろうと思い、再生回数を見てみた・・・780回再生。。。
 今後の小池百合子候補の「オンライン選挙」に乞うご期待だ。
 なお、一番再生回数の多い動画は、6月20日にアップされた7つのゼロについて答える動画で再生回数は7,710回となっていた。一番再生回数の多い動画でも、1万回には達していない模様である。

2.山本太郎候補の街頭演説動画が見られる「れいわ新選組公式チャンネル」

れいわ新選組公式チャンネル

https://www.youtube.com/channel/UCgIIlSmbGB5Tn9_zzYMCuNQ/videos
 対して、れいわ新選組代表で、今回の東京都知事選挙に公認候補として出馬している山本太郎候補の方がどうだろうか?山本太郎候補の動画は、れいわ新選組公式チャンネルの方にあがっている。
 気になるチャンネル登録者数は・・・16.9万人
169,000÷925≒182.7ということで、チャンネル登録者数は、小池ゆりこチャンネルの182倍に上る。無論、チャンネル運営期間の長さにもよるところはあるだろう。そこで、この中から、今回の東京都知事選挙にまつわる動画で、最も再生回数が高いものを調べてみた。公示日後の動画としては、公示日の6月18日(木)に行った新宿駅南口での第一声の動画である。この第一声の動画の再生回数は・・・293,006回であった。
 293,006÷7,710≒38ということで、一番再生回数の多い動画同士を比較しても、38倍もの開きがあった。各演説動画も万単位での再生回数があり、9時間前に公開されたばかりの多摩センター駅での演説動画も64,995回と、わずか9時間で約6.5万回を叩き出している人気ぶりである。
 一点、注文を付けるとすれば、撮影が定点からのものになっているので、個人の顔が分からないよう配慮した上で、聴衆の側の撮影映像もあった方が良いかもしれない。それだけ多くの人達が山本太郎候補の演説を聞いているといったカットも挿入するのである。こうして、群集心理を掻き立てるのである。

3.山本太郎候補はオンライン選挙で小池百合子候補に圧勝せよ

 このように、事実、オンライン選挙では既に山本太郎候補が圧倒している。ただ、こうした情報はなかなか伝わらないのが現状である。であるならば、山本太郎候補も、「私もオンライン選挙に取り組み始めました」と銘を打って、今まで通り街頭演説の動画をアップするだけでなく、小池百合子候補と同じように、落ち着いてスーツで政策を訴える動画も作成しては如何だろうか。ここで山本太郎候補が政策を訴える動画の再生回数が、数万、数十万回再生となれば、小池百合子候補のオンライン選挙とは、数十倍、数百倍もの差が付くことになる。あえて、相手に寄せることでマスメディアに比較させやすくする手法である。ノーリスク、ローコストで、ハイリターンが見込める選挙のイメージ戦略だ。
 こうして、「オンライン選挙では山本太郎が圧勝」という歴然とした事実を示すことで、勝ち馬に乗るサイレントマジョリティー層にも訴求していくのである。そうすれば、山本太郎候補が力を入れて取り組んでいる古い選挙のスタイル、いわばオフライン選挙においても相乗効果が発揮され、街頭演説での聴衆の数はもちろんのこと、電話掛けなどのボランティアに参加する人の数も大いに増加することが期待できるのではないだろうか。

4.小池百合子候補の強さは「空気の支配」にある

 結局のところ、小池百合子候補を熱烈に支持している有権者なんていないのである。わざわざYoutube上で、小池百合子候補の演説など聞きたい人は皆無なのだ。
 にも関わらず、彼女が下馬評で圧勝なのは、場の空気の支配にある。「なんとなく小池百合子」、「消去法で小池百合子」と、さも小池百合子に投票するのが良識な都民といった意識を植え付けているのである。この空気感を一変させることが非常に重要で、その一変の一里塚として、「オンライン選挙では山本太郎が圧勝」といった事実を突き付けることが大事なのである。
 そして、動画の再生回数が数百回しかない不人気の小池百合子候補に投票するのは恥ずかしいといった空気感を作り出し、動画の再生回数が数十万回で、都民みんなが街頭演説を見に来ている、大人気の山本太郎に投票するのが良いといったムードを作り出せるか否かが、大きな勝敗のカギを握るであろう。
 圧倒的な逃げ切りを図る小池百合子候補が、オンライン選挙に大失敗していることから、果たして場の空気が一変するのか、東京都知事選挙の後半に注目していきたい。

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