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【重要なところをざっくりと】2024年2月実施科研費説明会の話

おはようございます。

あなたのリサーチアドミニストレーター
アイです。

令和6年2月28日(水)
14:30~16:00

の科研費説明会に参加しました!

近年は申請時期が早まってきた科研費ですが
またも変化の予感がしました。

重要そうなところをざっくりと説明します。

詳しくは以下をご覧ください▼▼
説明資料もあります!

「基盤研究(B)」を基金種目化

今採択されている方の分は
引き続き補助金なので注意。

令和6年の新規採択分からです!

説明には
ライフプランのため
とか
国際共同研究の推進とか
真面目なことが書いてありますが

要は、
繰越手続きしなくても繰り越しできる!!!
・年度またぎの取引も OK

基金化はこれがめちゃくちゃ大きいです。

従来は、
「来年度のリース料は年払いで払えない」とか
「納期が遅れると繰越」とか
研究者的に不便だったんですよね。

各機関で今後説明があるはずなので要チェックです!

研究の健全性・公正性 (研究インテグリティ)対応

大事なのはわかるけど
まだ対応に慣れていない研究インテグリティ。

令和7年公募から
「研究インテグリティ誓約状況」確認欄
ができたり、

※分担者含め全員確認していないと応募できない。

応募中の研究情報について
e-radとの連携 ができるようになったり

※e-radとの連携には最大1時間かかるそう!!

とにかく応募の時に
ひと手間かかりそうなので
早めに始めるのが正解!

各機関で今後説明があるはずなので要チェックです!

安全保障貿易管理対応

システム上は各研究機関が対応することです。

が、
令和7年度公募までに
研究内容の確認など事務から
連絡が来る可能性があります。

関係ないと思いきや、
意外と該当ウイルス使っているかも?!
気をつけてください。

分担金の送金について

令和7年度以降の交付申請書記載の研究分担者の分担金について、
JSPSから研究分担者所属機関に
直接送金する方向で検討中とのこと

これは事務的にはめちゃくちゃ嬉しい!
むしろ何で今までできなかったんだ笑

研究者側にもメリットありますね!
分担者の研究開始が時期が早まります!
(着金しないと研究開始できなかった機関の方は改善!

今後詳細が判明するようなので
各機関で今後説明があるはずなので要チェックです!

学術論文等の即時オープンアクセスの実現

2025年度新規公募分から、学術論文及び根拠データの機関リポジトリ等の
情報基盤への掲載が要望されるとのこと。

「この根拠データは公表できるのか」
と思うデータは自己判断せず、
事務と相談しながら進めたほうがよいです。

研究データの管理

令和6年度より採択された研究課題の研究代表者に対し、
交付申請時に、当該研究課題における研究成果や研究データの保存・管理等に関するデータマネジメントプラン(DMP)の作成を求めるもの

データマネジメントプラットフォームプラン(DMP)って?

また新しい単語が出てきました。

研究データの保存・管理、並びに、公開・共有、利活用に
関する方針を定める計画書のこと。

ここは紛らわしいですが、
交付申請時にDMPの作成は求められますが
DMPの提出は求められていません。

ただ、
実施状況報告書及び実績報告書の一部として、DMPに沿って
補助事業により生みだし公開した研究データの情報(メタデータ等)の提出は求められることになります。
(研究データがCiNii Researchへ連携されている場合は、研究データの公開URL、Doiのみの記載でOKとのこと)

留意点としては、
研究データは、オープン・アンド・クローズ戦略に基づき
管理・利活用を行ってください

・ 論文のエビデンスとしての研究データは原則公開とし、その他研究開発の成果としての研究データに ついても可能な範囲で公開することが望まれます。
・ ただし、その際、研究分野等の特性や、データを管理する組織の特性に配慮して、「公開」、「共有」 又は「非共有・非公開」の判断が行われる必要があります。

https://www.jsps.go.jp/file/storage/kaken_g_1609/shiryou05.pdf

これは判断に困りますね。

オープンアンドクローズ戦略
知的財産や産学連携でも使われる言葉で
研究者一人で立てる戦略ではない場合があります。

オープンアンドクローズ戦略を簡単にいうと、
ここまでは論文になっているから公表しよう
ここまでは、論文や知的財産にするから
このデータはクローズにしようという戦略のことです。

難しい場合は事務を巻き込みましょう。

まとめ

令和6年度の科研費説明会の
重要そうなところをざっくり説明しました。

研究機関ごとに対応や様式が違う場合があります。

不明点はご自身の研究担当事務に早めに相談しましょう。

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