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発達障害者のタスク管理術 その1

noteを読んでいただいて、ありがとうございます。注意欠如多動性障害(ADHD)・精神障害者手帳2級で博士(生命科学)のred_dash です。

 前回は、ADHDが発症しやすい慢性疲労症候群とその対策について書きました。具体的には、タスク管理が重要であることを述べて、その基礎となる本を紹介しました。ただし、タスク管理の本を読んでも、すぐにタスク管理ができるようにはなりません。これは健常者もADHDも変わりません。

 では何故、ADHDは特にタスク管理を苦手とするのでしょうか? 私の経験から推定するに、理由の一つは"タスクを無くしてしまう"点にあると考えます。すなわち、予定を入れてあっても、その存在を忘れて別の予定を入れてブッキングしたり、追加の過剰なタスクを入れてしまう場合があります。

 タスクを無くさない有効な方法を考えましょう。ヒントになり得るのは”ものを無くさない方法"の応用です。ADHDを含む発達障害者のある種の"落とし所"を見いだすには、"日本一意識の低い自己啓発本"を自称する借金玉さんの本が有効かと思います。

 借金玉さんの整理術の極意の一つ、「一ヶ所に集める」 をタスクとタイムスケジュールで実現しましょう。つまり、タスクをすべて書き出して集める場所を作ること、自分のタイムスケジュールを集める場所を用意しましょう。これによって、少なくともタスクが"探せば見つかる"状態を確保できます。

 加えて、1. なんでも放り込めて 2. 簡単に探し物が見つかる状態が確保できれば最高です。これを実現するために、タスクとタイムスケジュールはデジタル化しましょう。1. 文書だけでなく画像や音声も取り込めること、2. 検索機能が使えることが実現できれば有利です。

 具体的には、私はタスク管理にmicrosoftのto doを、タイムスケジュール管理にgoogleカレンダーを使用しています。いずれも1. 添付ファイルが付属できること 2. 検索ができること の条件を満たします。加えて通知機能があるので、時間に合わせてタスクを実行できます。繰り返し機能も使えるので、同じような日常のタスクは簡便に処理できます。

 タスク管理に必要な心構えは「どうせ書いたことしか実行できない、あきらめて全部書いてしまえ」という一種の諦めだと私は考えています。遠回りに見えても、まず書き出すことから始めてはいかがでしょうか。

 ADHDおよびASDの診断を受けた経験のある ebiebievidence氏は、私と類似のタスク管理方法をslack で実現しています。こちらも参考になるかと思います。


 自分に適したタスクの管理方法を見つけてください。それでは、よい1日をお過ごしください。

※本記事は、red_dash が2020年6月23日現在までに収集した情報に基づき作成されていますが、情報の正確さを保証するものではありません。8月19日にタイトルを変更しました。

※発達障害には個人差があります。必ずしも紹介した全ての事項が当てはまるとは限りません。いくつか当てはまる症状があった場合、心療内科や精神科に相談して医師の診断を受けてみましょう。

※リンク切れ、事実と異なる記載など、お気づきの点を発見された際はどうぞコメントからご連絡ください。


参考

【書籍】発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術, KADOKAWA, 2018年

発達障害者の私が、ITエンジニアのタスク管理について模索していること - ebiebievidenceの技術以外の話 -
https://bit.ly/34RrCP3

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