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こんにちは。レスキューナウ危機管理情報センターの吉澤です。
気象情報を中心に危機管理情報の配信業務の管理や情報収集、また台風や大雨に関する災害レポートの監修・作成などを行っています。


男性にもオススメしたい「日傘」

8月に入って、厳しい、と言うよりも危険を感じるような残暑が続いています。報道などでも連日猛暑日(最高気温が35℃を超えた日)のニュースが伝えられ、今年も熱中症で救急搬送される方が多くいらっしゃいます。環境省の発表では5月1日から8月6日の累計で、昨年よりも3000人も救急搬送人員が増加しており、今年の夏はより一段と暑いようにも思います。

熱中症の対策で最も効果的なのは「なるべく屋外での活動を控え、涼しい室内で水分・塩分補給をする」ことなのですが、通勤や所用でどうしても日中の炎天下に外出する必要がある場合にオススメしたいのが「日傘」です。特に男性用の日傘については、私も今年初めて購入して使用して、その性能に驚きました。今更な部分もありますが、男性に向けて「日傘」の使用をぜひおすすめしたいと思います。

幼児は特に注意!(画像出典:環境省「熱中症環境保健マニュアル2022」)

日傘購入に至るまで

私は汗をたくさんかくのですが、ずっと日傘の存在が気になっていました。購入するきっかけとなったのは「育児」です。乳児と外出する際に、帽子だけでは心もとなく、ベビーカーは地面と近いため余計に暑さを感じるのではないかと考えていました。環境省の資料によると、通常気温の計測の高さ150cmで東京都心で気温が32.3℃だったとき、幼児の身長である50cmの高さでは35℃を超える暑さで、大人が暑いと感じている時、幼児はさらに高温の環境にいることになっているとのことです。

一昔前は「男が日傘なんて」と思われた時期があったようにも思いますが、ここ数年の夏の猛暑で日傘の効果が見直され、オフィス近くの大型雑貨店では、男性用日傘のコーナーもあるなど、最近になってようやく市民権を得られて来ているかな、といった印象です。

私も男性が日傘を差すことついては多少抵抗を感じていたのですが、意を決して購入に踏み切りました。見た目は雨傘とさほど変わらないグレーの自動開閉機能付きの折りたたみの男性用日傘です。

購入した日傘:見た目は普通の雨傘とさほど変わりません。

実はメリットだらけ?意外なデメリットも

では実際に日傘を使ってみて感じたメリット・デメリットを挙げてみたいと思います。

メリットその1:帽子よりも広い「日陰」を「持ち歩ける」

日傘を使用してみて、まず驚いたのがその「遮光機能」です。直射日光が当たらないだけで体感温度がかなり違います。つばの広い帽子でも同様の効果が期待できますが、帽子は頭だけを守るのに対して、日傘は上半身のほとんどが影になり、まさに「持ち歩く日陰」という表現がぴったりです。わざわざ建物の日陰を選んで歩く必要がなくなりました。

メリットその2:帽子よりも通気性が良く、汗で髪型が崩れない

帽子を被ると、確かに頭への直射日光は遮ることができるのですが、その分通気性が失われ、帽子の中で汗をかいてしまい、帽子を取ったら汗で髪がべったり、といったことが何度もありました。日傘であればそういったトラブルは起こらず、風通しも良くて帽子よりも快適だと感じました。

メリットその3:急な雨にも対応

日傘が必要な晴れの日であっても、日中の気温が上昇すると、いわゆる「大気の状態が不安定」になり、突然雨が降ることがあります。そんな時でも晴雨兼用の日傘であれば、日中は日傘として、雨が降れば雨傘として、2つの場面での活用が期待できます。

デメリットその1:収納がかさばる・持ち歩くのに不便

バッグにしまえて持ち運びできるコンパクトなサイズの折りたたみタイプの日傘もありますが、なるべく荷物を減らしたいという方には使わない時はカバンの中で余計なスペースを占めてしまうように思われるかもしれません。

デメリットその2:片手がふさがってしまう

日傘として使用中はどうしても片手は傘を持つことになり、両手で運ぶような大きい荷物・重たい荷物を持つときにはさすがに日傘は使用できません。

デメリットその3:まだ人の目が気になるかも?

最近は街中で男性でも日傘を差している人をちょこちょこ見かけるようになりましたが、それでも全体からすればまだ少数派です。人によってはその状況で日傘を差すはじめの一歩の勇気は必要かもしれません。

と、メリット・デメリットをいくつか挙げてみましたが、トータルで考えるとメリットとなる部分が多く、一度通勤時に使用してからはもう手放せない状態です。
まだまだ暑い日が続きますが、今からでも「男性用日傘デビュー」は遅くありません。検討中の方、今まで暑さ対策の候補になかった方も、ぜひお試しいただければと思います。
気象予報士として、猛暑による健康被害が少しでも減らせればと思うばかりです。

最後に

レスキューナウは、日本唯一の危機管理情報の専門会社として、防災分野で様々なサービスを提供しています。防災・危機管理の重要性が叫ばれるなか、当社も事業拡大につきメンバーを積極採用しています。
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