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人生にバラを飾るにはーお金にならないことに自己投資することの有用性

はじめに

下の記事を読んで感じるところがあったので、久しぶりに記事を書いてみます。

記事の内容を要約すると、読者からの「儲からない学問は存在価値がないのか?」という質問に対して、筆者のいわんこさんが以下の通りに回答したものです(※要約ですが長めです)。


・儲からない学問を便宜的に文学、哲学等の文系学問とすると、お金にはならないと思うが、別の観点で文系学問は有用である。

・「人間は暇を手に入れるためにあくせく働くのに、いざ暇になってしまうとどうしていいかわからなくなるのはなぜか」という問いについて、ウィリアムモリス(デザイナー)は次のように述べる。

人はパンがなければ生きていけない。しかし、パンだけで生きるべきでもない。私たちはパンだけでなく、バラももとめよう。生きることはバラで飾られねばならない

・人間がパンだけで生きられるのであれば、それはそれでいいが、そうはいっても、人生をやっていくと、やはりお金でどうしようもならない問題に直面することがある。

・哲学や文学といったものは「お金を儲ける」という観点では有用ではないかもしれない。しかし「自分とどう向き合うか」という観点では、実は哲学や文学はものすごく有用なのではないか。

(要約終わり)


やはり要約としてはとても長くなってしまったのですが、この記事に書いてあることーパンを得る(お金を稼ぐ)こととは別に、人生をバラで飾ることが大事だということーは非常に大事な内容であると感じました。

僕を含む多くの人々は、毎日パンを得ることに手一杯になっていて、そのほかのことが後回しになってしまう傾向があるように思います。そのため、人生をバラで飾るとは何か、バラをどのように獲得していくかについて、意識的に考える必要があるように感じたのです。


人生をバラで飾るには

さて、結局、人生をバラで飾るとはどういうことなのでしょうか。

ここでは、独断ながら「お金だけでは成し得ない達成」という定義をしてみます。先のウィリアムモリスの引用から、バラで飾ることはパンを得る(お金を稼ぐ)ことと対をなすものであることがみて取れるためです。

お金だけでは成し得ない達成をするには、お金を稼ぐ、使うという金銭的な軸から一度離れる必要があるように思われます。それではどうしたらいいのか。ここで、あり得る答えの一つを提示しているように思える次の記事を紹介します。

内容を要約すると、

創作活動(絵を描く、文章を書く等々)、研究活動、友人を作る、料理、読書といった「カネを使わずに人生を楽しむスキル」は、身につけるのに時間とエネルギーが必要だが、それを身につけるプロセス自体がとても楽しいうえに、一生の財産になる。

といったものです。

ここでふろむださんの言う「カネを使わずに人生を楽しむスキル」は、どれもお金だけでは解決できない内容です。それらに自分の時間を投資することは、自己充足的な楽しみを生み且つ一生の財産となるため、お金だけでは成し得ない達成=人生をバラで飾ることの有用な方法の一つになり得るのではないでしょうか。


まとめ

・人生は、パンを得る(お金を稼ぐ)だけではなく、バラで飾られなくてはならない。

・人生をバラで飾るとは「お金だけでは成し得ない達成」をすることである。

・そのためにはまず、金銭的な軸から離れる必要がある。

・お金にならない人生を楽しむスキルに自分の時間を投資することは、人生をバラで飾るための有用な方法の一つとなり得る。


長くなりましたが、冒頭のいわんこさんの記事を読んで考えたことは以上になります。

僕は個人投資家なので、無意識のうちにパンを得ることばかりを考えてしまいがちです。日頃から意識的に、人生を飾るバラを育てるようにできればと思います。


おまけ

とはいえ、急に人生をバラで飾ろうと言われてもどうしたらいいのか・・・と思われた方のために、僕が思いつく範囲で、手始めに行えることをリストにしてみます。

・書きたいと思える文章を書く
・読みたいと思える文章を読む
・好きな音楽について詳しくなる
・自分の趣味を深掘りする
・趣味の友達を作る
・作ったことのない料理を作る
・欲しいものを材料から作る
・調べものをする
・ぎりぎり行える負荷の運動をする

最後に、自分も人生をバラで飾る手始めとして、色々な料理をやってみようと思い、まずは家でナンとインドカレーを作ってみました。
(結局パンを作っているのが皮肉ですね!)
美味しかったです。

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