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泣きたいときに泣けなかった卒業式

私の体験談です。私は小学校の卒業式で、ここまでよく頑張ったなと思って泣きたくなりました。他にも既に泣いている子はいたのですが、先生方はその子を見て、「小学校が楽しかったんだね。よかったね。」と話していました。それを聞いた瞬間、私は泣けなくなりました。


なんで泣けなかったか

私が今、小学生時代を振り返ってみても、純粋に楽しかったと言えません。これを読んでくださっている方も、あれはちょっと嫌だったなとか、あの時親友とけんかしちゃったんだよねという経験はあると思いますが、私の場合の大きな理由は小学校高学年の時に受けたいじめでした。

先生の言葉が聞こえてきた時、私は思いました。ああ、みんな楽しくて先生と離れるのが寂しくて、もう終わってしまうことに泣いていて、先生もその解釈なんだ、と。同時に、いや、中学校も学区があるからほとんどメンバー一緒だし、友人関係に困らないのになんで泣くの、と。
少しネガティブに書きましたが、実際私はいじめが原因で学区外の中学校に通いました。私の地域では自転車通学は禁止されていました。今通っている中学生のみんなや、小中高のお子さんを持つ親ならわかるでしょう。片道1.5kmを”あの量の荷物”を持って3年間歩いて通った私の苦労を。
まして、私にとって卒業式は、これから3年間そのようにすると決断したばかりでしたし、もういじめっ子たちに会わなくていいんだと思った、やっと肩の力が抜ける出来事でした。「楽しかった、修学旅行~」なんてものすごく練習したけれど、この際どうでもいいんです。もう二度と会いたくないんです…。だから先に述べたように、ここまで本当によく頑張ったよ、につながります。

私自身の頑張りでここまでやってこれた、その努力に私は涙したいわけです。先生方に、Reruさんもなんだかんだ小学生は楽しかったのね、なんて思われたのでは、絶対にもやもやします。本当に泣きたい出来事だったのに、そんな理由で我慢するしかありませんでした。

中学生では…

中学生も順風満帆ではなかったですし、よそ者の意識か、気にするお年頃かで、仲間外れや多数決の際のお友達票がなくいつも負けるということがあり、大変でしたけれど、小学生の時よりは先生に相談していたので、最後に少し泣きました。そうしたら!危惧していた解釈を担任の先生にされてしまいました。なんだかすごく複雑な気分でした。

読んでくれたみなさんへ

みなさんの学校生活はどうでしたか。コミュニティも狭いですし、今みたいに誰でもインターネットに書ける、逃げる、よりどころにするなんてことできなかった人も多いのではないかと思います。今だって、スマホを持っている人が多いだけで、持ってない子もいます。しかし、ネットが犯罪の温床にもされた世の中ですし、逆に今のほうが不便に感じる方もいるかもしれませんね。

ここまで読んでくださりありがとうございました。同じような経験をされた方がどれほどいるかは私の記事を読んでくださった方を母数とするしかありませんから分からないですが、こんな人もいたよ、程度に知っていただけたら嬉しいです。
これからも様々なことを書いていきますので、現時点でいじめにあって苦しんでいる子は特に、もう少し付き合ってくれたらいいなと思います。動機や原因が人のせいだから、手を出していい理由になるなんて日本の刑法では許されていないですからね。

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