見出し画像

the pillowsが好きと言う話

あれ・・・とまあまあ腑に落ちなかったことなんだけれど、the pillowsが日本のいわゆる「モンスターバンド」になっていないこと。
どうして、世間全体の「音楽番組ランキングの常連」「押しも押されもせぬレジェンドバンド」のような位置にいないんだろう。
実際自ら情報を取りに行かないと、触れる機会はほとんどない気がする。
私のアンテナが低いだけ、という可能性も大いにあるし、私より一回りほど上の年代がドンピシャ世代なのかもしれないけれど。
でも、本当にどうしてなのかなあ・・・。
(まだまだまだまだまだペーペーの何も知らないファンだけど語る所業。話し相手がいないの笑)
(にわかとか言わないで!好きな気持ちだけ。)



私がthe pillowsに出会ったのは、高校生時代のいつだったかな。
きっかけは、Mr.Childrenが「ストレンジカメレオン」を、the pillowsが「つよがり」をカバーし合ったそれらを聴いたこと。
(さわおさんが、この選曲をした理由を「山中さわおのfool on the planet」というポッドキャスト番組で明かしていたらしい。それは、「思い入れがあるというより、自分やバンドに似合うと思ったから。」とのこと。「つよがり」以外の候補としては、「ロードムービー」「NOT FOUND」があったけれども、コード進行が難しくて・・・などと。)
それから、導かれるままにご本家の「ストレンジカメレオン」に辿り着いた。
その瞬間、「おわっはぁー!出会ってしまったー!」と心臓ドキドキ、ワクワクがムクムク湧き上がってきたのは記憶に残っている。
そして、最初は「Funny Bunny」「スケアクロウ」「Ride On Shooting Star」「Tokyo Bambi」「カッコーの巣の下で」「サードアイ」「Star overhead」「About A Rock'n'Roll Band」などなど・・・の順番で好きになっていったかな。
とりあえず手当たり次第に貪り聴いて、自ら雷に打たれにいった。


ボーカルもギターも、ベースもドラムもメロディも構成も、音楽のイロハについてはからきしの素人なのだけれど、だからこそまっさらな状態でthe pillowsの音楽を全身で受けることができたのかなぁ、と漠然と感じた。
ちょうど気持ちが下降気味だった頃に出会ったのも、響く一因だったのかも。

私は、自分の趣味嗜好を人にグイグイ薦めることは避けてきた、一番好きなMr.Childrenに関しては特に。
でも今回は、ロック好きの友達が私のプレイリストを聴いてくれたんだって。
「ハズレがないよね。」とシンプルに一言。
そんなあっさり感想だけなんかい、と少し思ったけれど、言わんとすることはなんとなく分かる・・・。

イントロのギター、そしてさわおさんの歌声、どの曲も優しく感じてしまう。
例えば「ストレンジカメレオン」はさ。
自分の中にある、本当は衝動を隠し抱えている少年性(私は女だけど)や、成長途上の不安定な未熟さ・素直さに「僕を忘れないで」と言われているような感じ・・・かなあ?笑
(なけなしの語彙をかき集める笑)
でもその感覚に嫌悪は抱かなくて、むしろずっと揺蕩っていたくなるのです。
リピートリピートリピート。

やっぱり、ポップ曲もとてもハマるのが多いし。
うーん、どんなのも好き。
聴こう、いっぱい。


そういえば話は変わるけど、夢は夢のままでもいいんじゃないかと思っているということ。
よく言われるように、自分の夢を理想そっくり叶えられる人は一握りなわけだ。
頑張っても叶わない、とか。
あと夢は変化するし、それが本当の望みなのか自問を続けていかなくちゃいけない。
「なんか迷っちゃった」とか、「求めているものが実は知らないうちに反転していた」なんてことは往々にしてあって、そんな感じで挫折する。

夢って、追うのはいいけれど追われるのはいや。
好きだったものを嫌いになるのがいや。
例えば、夢を職業にすると大抵「結果」を出さなくちゃならない。
するとたちまち自分が何を求めていたのか見失って、うんざりして、見るのもするのも嫌になる。
夢を汚さずに綺麗なままでいられるなら、好きなままでいられるなら、それはそれでいいんじゃないかな。
Mr.Childrenの桜井さんも似たことを言っていて、心底納得しちゃったんだよね。

もし気持ちが燻っているなら、それがいつか昇華して、また真剣に追いたいと思ったときに頑張ることができるまで、趣味にしたり細々と繋がっていたりするのが一番いいんじゃないかと。
「前向きに」とは言うけれど、自分が見据える方向が「前」だと思えば。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?